Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ミノウスバ

    本日は庭の虫たちがとっても賑やかでした。年一化で秋に出る昼行性のガ、ミノウスバまでが飛びはじめました。

    交尾成立! 面白いシーンを目の前に、うまく撮れたかどうかは微妙・・・

    このところ、ずっと自作虫の眼レンズばかりで撮ってます。大丈夫かなあ・・・自分(笑)

  • エンマコオロギ 左前翅のコスリ器

    顕微鏡用対物レンズ10倍で撮影した約180枚から深度合成

  • エンマコオロギ 右前翅のヤスリ器

    エンマコオロギの右前翅裏面のヤスリ器を10倍対物レンズの画像を深度合成

    鳴いているスロー動画から左右の前翅が閉じるときに大きな音が出ることがわかります。そして、左右の翅が開くときも小さく擦れる音が聞こえます。
    その様子を想像しながらヤスリの歯の形を見ると、ヤスリ器が右から当たる時により抵抗があり、左から当たる時は抵抗は低くなる・・・確かにそのような形になっていることがわかります。

    出来上がった画像を観察しているうちに、このままの画質でヤスリ器全体を見てみたいと思いました。端から端まで4枚の深度合成画像を作成し、パノラマ画像としてPhotoshopで合成してみました。以前、一度だけホウセキゾウムシの標本で試した方法です。

    鳴いている動画を見ると全体は使っていません。でも鳴くときによく使っている部分が摩耗しているとか、こうして拡大してもわかるものではないようです。

  • エンマコオロギ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    エンマコオロギの音ありスロー動画(10%スロー)


    FS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • カキの実とアシナガバチ

    10月には珍しく気温が30℃以上に。夕方になって柿の実のポイントを見に行くと、思いがけずたくさんのアシナガバチが集まっていました。日中はホシササキリの撮影に費やしてしまいましたが、もっと早い時間に来ていたらさぞ面白かったことでしょう。今日という日は3回くらいやりたかったな・・・

  • 夜の灯りにケラ

    日没後も気温は高いままです。灯りにケラが集まるに違いありません。昨年まではよかったマックスバリューの駐車場に向かいましたが、二匹見つけるのがやっと。この店舗はちょっと前に改装されましたが、灯りを虫の集まらないものに変えられたようです。諦めて場所を変えた結果、いい場所が見つかりました。運動公園脇の駐車場に大型照明。田んぼにもまあまあ近いし、お店ではないので人が全くいない・・・お目当てのケラも飛んでいます。チャ〜ンス

    いつもの虫の眼レンズで飛び立った直後のケラを狙いました。かなり速いので撮影は難しく期待したほどの結果はでませんでしたが、まあ撮れたことは撮れました・・・

  • ホシササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    私の耳には聞こえない高い声で鳴くホシササキリ。マイクを通すと聞こえるものの、生では全く聞こえないと思っていましたが、最近、音源の方向に耳を向けると、かすかに聞こえることに気づきました。ところが音源に正対するとまるで聞こえない・・・そして近い音でないと聞こえません。結局、鳴き声の主を探すのには大変苦労することになります。今日は、探しはじめて撮影に成功するまで、二時間ほどかかってしまいました。


    無事、目標の音ありスロー映像を撮影できました。

    実は映像がなくとも、音声ファイルを波形表示すると翅をこすり合わせる回数など、かなりの部分が読み取れます。

    拙著「声から調べる昆虫図鑑」付属の音声CDから、ホシササキリの鳴き声を波形表示してみます。使用ソフトはAudacityというフリーソフトです。

    23秒の全体表示。縦軸は音圧で横軸は時間です。

    同じファイルをスペクトグラム表示。縦軸は音の周波数です。赤い色の濃い部分が音が大きいところで、特に強い部分は黄色く表示されます。人の可聴域の限界といわれる20kHz以上に特に強い音があります。現在の私の聞こえの限界は14kHzくらいにありますから、ホシササキリの声がほとんど聞こえないのも当然です。

    320kbpsのMP3でサンプリング周波数は48KHzに制限され、高い音は23kHzくらいでカットされてしまうが、オリジナルWAVファイルにはさらに高い音が含まれている。

    ふたたび波形表示にもどり、部分拡大します。時間軸を広げて見ると、一回のシーー音のなかに34の音があることがわかります。

    さらに拡大表示すると、その34の一つ一つの音のなかに、5つの山が見えてきます。これが翅をすり合わせる回数と一致します。

    5回翅を連続ですりあわせ、一呼吸おき、次の5回翅のすり合わせ・・・これを30回以上繰り返して、シーーという音一回分になっています。その様子は音ありスロー映像でよくわかります。以前より、音声波形から多分こうだろうと想像していましたが、映像で見るまでは、ずっと確信がもてないままでした。

  • オオカマキリの産卵

    カンタンを撮影しようと茂みに入ったところ、クズにとまって産卵中のオオカマキリを発見。またいつもの自作虫の眼レンズで撮影しました。

    虫の眼レンズでの4K動画撮影にもトライしました。

  • オナガササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    毎年撮ってしまうオナガササキリの音ありスロー動画です。まだ私の耳にも聞こえますし、鳴いている姿も見つけやすく、あまり移動せずに鳴いてくれるので、動画に撮りやすいのです。
    オナガササキリもキリギリス同様、左前翅のヤスリ器は内側の天井部分にあり、これを右前翅の縁にあるコスリ器でこすって音を出しますが、最後のカットにその様子がかろうじて見えます。


    例によってFS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • コバネイナゴ

    今日も自作虫の眼レンズでの撮影。
    今年の稲穂、写真に撮ろうと思うと、なんだか色の悪いのばかり。たまたまかも知れませんが気になります。

    雄が乗っていても構わず雌は食事中

    産卵中の雌

  • ウスイロササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    ウスイロササキリの音ありスロー動画を作成しました。予想した以上に単純な翅の動きで鳴いていることを確認できました。


    FS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • PRORES RAW 4K 120FPS アキアカネ産卵

    稲刈りが進み、刈り取り後の田んぼでは小さな水たまりに産卵するアキアカネが出始め。待ってましたと4Kスロー映像を撮影してきました。
    昨年の今頃はホント余裕がありませんでした。今年はProresRAWの絵のよさもあり撮影を楽しみにしていました。

    120fps撮影、24fps再生の5倍スローです。今、手持ちのカメラで4Kスローはこれが限界です。もちろんチャンスがあれば、4Kでも500fps、1000fpsで撮影してみたいですね!

    2K240fps、60fps再生の4倍スローです。60fpsですので動きが滑らになっています。実際の速さを忘れてしまいそうになりますね。

  • ツリフネソウに来る虫たち 2

    同じ場所で再びツリフネソウに来る虫を撮影しました。クマバチが撮れてよかったです。

    クマバチも花の外から蜜を取る

    傷をつけていると思っていたが蜜が取れる隙間があるようにも見える

    ニホンミツバチもアップで

  • ツリフネソウに来る虫たち

    背中にたっぷり花粉をつけて花から出てきたトラマルハナバチ

    ホシホウジャクはここでも撮影の難しい相手

    ミツバチは花の外から蜜を取る

  • ショウリョウバッタ

    昆虫の中で特別ビッグサイズなショウリョウバッタの雌。虫の眼レンズで眺めると更に巨大昆虫に変身!レンズ先端から3cm〜5cmの近距離に近づいて撮影しています。

    特に後脚の質感がすごい

    運良く産卵中の雌に出会いました。

    産卵中の雌

    けれど、虫の眼レンズでは寄り過ぎてしまう・・・雌は驚いて直後に産卵を中断してしまいました。悪いことしちゃったね

  • イチモンジセセリの飛翔

    ストロボを連射させると、驚いて飛び立つものがいます。ちょっとズルい手だけど、これを利用してとらえた瞬間写真です。

    飛び出しはぶれるけど

    時々、翅をとめる瞬間がある。そこにうまくはまると・・・

     

    この時期、ニラの花があれば、必ず1匹は吸蜜していそうなイチモンジセセリ

  • オオハラナガツチバチ

    でかいツチバチです。でかすぎて、自分の身を持て余しているかのようです。

    華奢なニラの花ではバランスを崩して何度も落っこちかけていた

     

    虫の眼レンズで見るとデフォルメが強調されて、古代の巨大昆虫みたい

    もちろん、ちゃんと飛べるけど

    今日の残念な一枚はセイボウ。落ち着いて吸蜜してくれず、撮影のチャンスはわずかでした。フレーミングが悪く、トリミングで調整・・・

  • バックシャンなハンミョウ

    外側に飛び出した複眼で、きっと後方視界もバッチリ

    ハンミョウは後姿が美しい。それも、ちょっと斜め上のこの角度から見るのが一番かっこいいと思っています。今まで、そんなイメージ通りに撮れたことはなかったのですが、虫の眼レンズの絵がそれに近い事に気づきました。

    本当はもっと寄りたいのですが、ハンミョウに虫の眼レンズで近づくのは、かなり難しく、今日はこれが限界でした。そういえば、昔よく「バックシャン」って言葉を耳にしていたことを思い出しました。これ、もう死語でしょうか。

    虫の眼レンズでの接写。このタイプの光学系にしては画質はまずまずと思う。

    雄の特徴は大アゴの白い部分が広いことと前脚の白い毛

    幼虫の巣穴。巣穴のそばに食べかすが並べられているかのように・・・。これにつられてアリやハエなどが来そうだ。幼虫が狙ってやっているのかも知れない。

  • 音ありスロー動画 スズムシ

    9/8(土)〜9/9(日)山形市蔵王で行なわれた東北インセクトフォーラム山形大会で記念講演をやってきました。演題は「鳴く虫と音のハナシ」そこで初公開したスズムシの音ありスロー映像をYouTubeにもアップしました。

    実はこれ講演前日に撮影した動画。プレゼンをまとめていて足りないなあと思い、追加撮影したのですが、実は思いがけないところで引っかかって、えらい苦労をしていました。

    それは、Shogun Inferno を最新のVer.Ver.9.11にした場合、FS700のFSRAW 2K240fps信号収録時に、外部アナログ・オーディオを以前のように取り込めないということ。つまり、音ありスロー動画撮影ができなくなっていました。
    これに気づかず、500GBのSSDを一枚とちょっと撮影してパソコンに取り込み、あれあれ?と迷いに迷い、数時間にわたって迷走。もしやとファームウエアを一つ戻してVer.9.01にしたところ、いつものように使えるようになって、ホッとしました。

  • アゲハの幼虫

    サンショウの葉を食べる終齢幼虫

    うちのサンショウはだいぶ葉っぱがくたびれてきました。でも、アゲハの幼虫は結構数多く見られます。今年一番多い状態です。

    頭と胸の境・・・臭角を出しそう

    臭角を出させてみる

    夏は、たぶん玄関付近に営巣したセグロアシナガバチから食べられたものが多かったようで(葉の上に無残な痕跡が)、サンショウの幼虫はほとんど残りませんでした。