この日は10時くらいに現場に入りました。ハナダカバチは数がとても少なく、満足いくカットはこの一つだけ。しかも、この次に獲物を持ち帰った雌は、そのまま出入り口を塞いで中にこもってしまいました。
でも、虫の眼レンズで撮影した絵としては、これ以上なく、いい絵になったと思います。そして音もよかった!なにしろ砂を掘っている音がクリアに聞こえるんだから、びっくりです。
カメラはGH6 4K120Pで撮影 酒田市にて
この日は10時くらいに現場に入りました。ハナダカバチは数がとても少なく、満足いくカットはこの一つだけ。しかも、この次に獲物を持ち帰った雌は、そのまま出入り口を塞いで中にこもってしまいました。
でも、虫の眼レンズで撮影した絵としては、これ以上なく、いい絵になったと思います。そして音もよかった!なにしろ砂を掘っている音がクリアに聞こえるんだから、びっくりです。
カメラはGH6 4K120Pで撮影 酒田市にて
GH6のHFR撮影動画(4K120PとFHD240P)から10倍スロー動画を作成。翅の動きの細かさは240Pの方がよいのですが、画質は120Pが断然優れています。どちらがよいか?どっちもどっちって感じ。HFR撮影では音声収録ができるので(VFRでは不可)、鳴く虫の翅の動きと音の出方がよくわかるが素晴らしいです。
このくらいのスローになると距離による音のズレが気になってきそうです。1.5mほど離れたところから撮影しているので、10倍スロー動画では、通常時の15m先の音を拾っているのと同じズレが出ているはず・・・まだ大したことはないかな。
ハナダカバチはハエやアブを狩るカリバチです。砂を掘って巣を作り、1日に何度も獲物を運び、まるで鳥がするように子育てをします。
少し出遅れましたが、庄内砂丘の一角にいい場所を見つけました。巣穴がところどころあるのですが、砂場がとても広いので、撮影は難しいです。
カメラはGH6。前半はHFR240fpsで撮影。ノーマル速度と4倍スローを交互に並べてみました。後半は自作虫の眼レンズを巣穴の前に置きっぱなしにして撮影したもの。獲物を巣穴に運び込む様子を最初から最後までノーカットで。
今年はカブトムシの当たり年でしょうか?これほどの数が樹液に集まるのを見たことがありません。いつもの自作虫の眼レンズで撮影しました。
この時期限定の美麗種アオハダトンボです。飛翔シーンを高速度カメラChronos 2.1で撮影しました。
薄日が差す、とても穏やかで暖かい一日でした。ところがカタクリのギフチョウやスギタニルリシジミに当たりがなく、ふと道脇のオオイヌノフグリを覗き込んだところ、なかなか面白くて離れられなくなりました。ハナバチやビロードツリアブが次々に訪れるなか、クロヤマアリも吸蜜に来ていました。蜜をなめている様子は肉眼では小さ過ぎてどうなっているかまるで見えませんが、マクロレンズで拡大し動画撮影すると細部に渡って見えて、とても興味深いものがあります。
カメラはPanasonic GH6。4K120P撮影。OM90mmマクロと2倍テレコンMC20の組み合わせで、手持ちでこれだけのマクロ撮影が楽にできます。といってもノーマルでは手ブレが酷く、大画面ではとても見られたものではなりません。撮影時に手ぶれ補正を入れ、更にFinalcut Proでの編集で手ぶれ補正を適用しています。
鶴岡も、ようやく春本番な感じになってきました。この日は終始曇り空でしたが、最高気温は18℃。我が家の庭では、越冬明けのツマグロオオヨコバイが常緑のヤツデに集まっていました。これはもう確実に春が来たことを物語っています。
しばらく観察していると、葉にとまって体を震わせ、仲間と交信していることが見えてきます。頻繁に飛んで葉から葉へ渡っていきますが、とまるとまず震えて他の仲間の反応を待ちます。仲間からの返信(振動)が返ってくると、脚を伝って感じ取り、時にはそのまま会話を続けます。この映像はその様子をとらえたものです。反応がないと、ここは脈なしと別の場所に移っていきます。こうしてまず仲間同士が集まるポイントができあがっていきます。やがて雄と雌の出会いも生まれます。
セミは空気振動による鳴き声、つまり我々の耳にも聞こえる音で仲間とコミュニケーションを取りますが、ツマグロオオヨコバイは植物に伝わる基質振動を使います。細かく震えるのが見えますが、我々の耳には何も聞こえてきません。ヤツデの葉にコンクリートマイクに手を加えた特殊マイクの針を刺し、耳に聞こえる音としてとらえました。
3月に入ってからしつこく降り続いた雪も消え、気温も15℃まであがり、なんだかソワソワしてくる。2月に菜の花が咲いていた辺りに行ってみたが、風が猛烈に強く、これは何もいないかなと思ったが、そんな事はなかった。
フロントにEntanya RP-L185 を装着した自作虫の眼レンズで撮影。
クビキリギスを探している時に多く見つかったのがこれ。単独だったり、数匹固まったり、ツタの葉裏でじっと春を待っていた。
次々見つかるマルカメムシを撮影しながら思った。庄内でマルカメムシを見たことがあっただろうか?小諸時代は普通に見ていたので、もし鶴岡近辺で見ていても特に撮りたいと思わなかったのかも知れないが・・・
SSP会員の高橋直暉さん(福島市)を訪ね、越冬昆虫探しを手伝ってもらった。一番の目当てはクビキリギス。彼のご自宅周辺にはごく普通に見られると聞き、いつかお邪魔したいと思っていた。クビキリギスは長野にも山形にも分布していない、自分にとっては縁の少ない虫だ。調べるとススキなど植物の根際に下向きにとまって越冬している情報に当たるが、実は以前一度だけ、群馬で厚く積もった落ち葉に潜り込んで越冬している個体に出会ったことがある。
ツタの落ち葉の下に止まっていたのだが、そうと気づかずに持ち上げたら下に落ちてしまった。ちょっと残念だったが、落ち葉の下で越冬しているのを見つけられたのは大きな収穫だった。実体験なく色々書いたり話したりできないからだ。
合計2時間ちょっと探してクビキリギスは一匹だけだったが、その他、いくつか越冬昆虫が見つかった。
落ち葉をめくっていると、小さなコオロギがたくさん跳ね出てきてコンクリート壁にとまった。幼虫越冬ということはキンヒバリじゃないだろうか?
でも何か印象が違う。キンだったらもっと透明感があるのではないかな。初夏にまた訪ねて、何が鳴いているか確かめるのが楽しみだ。
東北中央道のおかげで鶴岡から福島が2時間半ととても近くなった。以前は米沢に行くのにも3時間と考えていた。同じ東北でも福島市は太平洋側で見られる虫がだいぶ違うので嬉しい。
全国的に気温が上がった。鶴岡も最高気温は18.4度。今日ばかりでなく、この冬は気温が高い、まれにみる暖冬だ。
どこも雪がなく、赤川の土手でも菜の花の黄色が目立ってきた。
↓ハイスピードカメラChronos2.1でも撮影した。撮影2142fps再生24fpsで約90倍のウルトラスローモーション動画。
↓こちらは虫の眼レンズを装着したGH6でHFR240fps撮影
自宅庭で越冬昆虫さがし。
エノキの根元の落ち葉をめくってみるが、なかなか目ぼしいものが見つからない。この冬は雪が少ないから見つけやすいかと思ったのだが・・・
朽ちたアカマツの樹皮をはがすと、越冬中のオサムシがいた。種名はキタクロナガオサムシだろうか。オサムシは種類が細かくて自信ない。
鶴岡市三瀬にて。廃屋と貸したある場所の敷地に、恐ろしいばかりに朽ちた赤松が倒れ込んでいた。
田んぼ道の石をめくって何か目ぼしいものがいないか探してみるが、ゴミムシダマシばかり。これだけやたらいっぱい出てくる。
ニイニイゼミ・クロツグミほか
2015年7月19日鶴岡市にて
15年に渡って録りためた膨大な音だけの素材があります。これを使って何かできないか、ずっと考えてきました。少し前にPixel Film StudiosのFinalcut pro用プラグイン「FCPX Audio Visualizer 2」を使って、スペクトラムアナライザー風な画面作りを思いついたのですが、実現まで随分かかってしまいました。ようやく満足のいくスタイルができたのでYouTubeに公開します。
音声ソフトでこのようにリアルタイムで周波数ごとのレベルを見れるもの、ずっと欲しいと思っています。少なくともフリーや安価なものでは、見つけることができません。
まだ慣れていなく制作に1〜2時間かかっていますが、ようやく手順が決まってきました。音の躍動感が視覚化されて見ているだけで楽しいですが、そればかりでなく、今まで気づかなかった発見があって、作った本人が色々楽しめています。
今回の動画について面白かったところ
・ニイニイゼミの声が5500〜9000Hzくらいと意外に幅広い帯域であること
・クロツグミの声は1600〜6000Hz付近。そのほかに時々10000Hzを超える音がある
・私には全く聞こえない16000Hzに達する音があること。これはヒメギス?
そんな具合です。
長いこと自作虫の眼レンズに拘ってきましたが、最近、魚露目8号を見直し中です。
自作虫の眼レンズに絞りを追加する工夫を、そのまま魚露目に当てはめたらどうなるか・・・今まで何故か思い及ばなかったのですが、これがなかなかいい感じです。
テスト初めは古いMicro Nikkor 55mmを使っていましたが、以前、自分の手持ちレンズでは最も好成績だった、M.ZUIKO DIGITAL ED 12-50mm F3.5-6.3 EZを使ってみたら、気になる色収差が一気に晴れた感じがします。
動画は庭のホトトギスにやってきたホシホウジャク。雨の降りそうな薄暗い中、魚露目8号を使ったGH6 240P撮影にトライしてみました。
絞ってはいますが、12-50mmの絞りではありません。絞りは魚露目とカメラレンズの間にあります。 編集で速度25%の4倍スローに。
もうずっと長いことHDR編集に悩みを抱えていました。YouTubeでHDR動画に感激して、自分もそうしたものを作りたいと始めたのはもう3年以上前です。
RAWやLOG撮影していて素材も揃っています。Final Cut ProでHLGもPQもHDR動画を作成できYouTubeで公開できます。それで、もうかなりの動画を作成してきました。しかし!大抵の場合、思うように色も明るさも出せていないのがずっと悩みでした。
HDR動画は、HDR環境で見ればダイナミックレンジの広い、本来の美しさを引き出す素晴らしい映像を体験できます。一方、HDR環境でなくとも、それなりに綺麗に見ることができます。パソコンでもTVでもスマホでも、環境を変えて、それぞれ大体同じ様に見える素晴らしい技術なのです。ところが、私がアップしたHDR動画は、環境を変えるとハイキーで白飛びしまくりな絵になったり、全然期待通りの色でなかったりすることが多々ありました。
それが最近ふとした事から一気に悩み解消となりました。画面はFinal Cut Proのプロジェクト設定です。情報インスペクタの方ではなく、共有インスペクタの方です。
ずっと以前からカギはここだと感じていましたが、その割に深掘りしていませんでした。。。
この設定画面は「ディスプレイ原色」を開いたところです。私はずっとRec.2020を選んでいました。HDR動画を作るんだからRec.2020以外の選択はないと思いこんでいたのです。でもこれは編集しているモニターの設定です。Rec.709の選択があることで、自分の思い込みがおかしいことに気づくべきでした。HDR動画はSDR環境でも編集できる!
この事に気づくことができたきっかけは、以下のサイトでした。ここではP3を選んでいます。あれ?と思い、そこから一気に進みました。
https://www.dpreview.com/articles/5788095691/make-stunning-hdr10-compatible-videos-or-photo-slideshows-using-final-cut-pro
ここでMaxFALLの値がわからない場合はとりあえず100にしておくとあったので真似てみます。
また、昨年買った4KモニターはDELL U2723QX。このモニターの最大輝度は400として、最小輝度を知りたかったのですが、スペックを調べてもよくわからないままでした。今回ネット検索していたら、こちらの記事が眼にとまりました。
https://chimolog.co/bto-gaming-monitor-u2723qx/
ここに、U2723QXはRec.709の表示が良好であること、そしてずっと知りたかった最大輝度と最小輝度の測定値が出ていました。感謝!黒色最小輝度の「0.04」の方を入れてみました。まあ、実はこの入力値は分からなければ空欄でよいという話もあります*。だから重要なのは「ディスプレイの原色」「ディスプレイのホワイトポイント」だけなのかもしれません。
U2723QXのカラー設定をRec.709にしてFinal Cutで編集し、YouTubeにアップした動画がこちら。HDRだと青空がすごく濃いし、セイタカアワダチソウの色も濃すぎるくらい。編集では、カーブでわずかに明るさを調整しただけで、サチュレーションは全くいじってません。
私のYouTube視聴環境で「HDR」が出せるのは2018年のiMac、2020年のM1 Macbook Air、iPhone13、それ以外のHDRではない環境のそれぞれで期待通りの結果となりました。随分長く道に迷ってしまいましたが、ようやく解決したようです。
でも、これまでアップした満足のいかない動画はどうしたものか。コメントを入れてくださった方も多いし簡単には消せません。
*https://support.apple.com/ja-jp/guide/final-cut-pro/ver504d31dd2/mac
今日もホシヒメホウジャクが来てくれました。
昨日とよく似たような写真になってしまいましたが、カワイイのでアップします。
時刻は昨日もそうでしたが17時過ぎた頃。ホシホウジャク一匹と、ホシヒメホウジャク2匹が一遍にやってきて、どっちを撮ろうか迷ってしまいました。
いや、結局はホシホウジャクにはやっぱり近づけず、逃げずに吸蜜してくれるホシヒメホウジャクばかりが撮れてしまいました。
庭のホトトギスがようやく咲きそろってきました。
ここの常連、ホウジャクたちがやってくるのは決まって夕方です。
魚露目8号のテストにもってこいのモデルさん。
いや、もうテストではなく本気の撮影です。ストロボ2灯でがんばりました。
ホシホウジャクはなかなか近づかせてくれません。レンズ先端から5センチ以下に近づきたいので、なかなかシャッターが切れません。
一方、ホシヒメホウジャクの方は結構楽に撮影できます。急な動きはやっぱりNGですが、ホシホウジャクほど敏感ではありません。