Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 深度合成

  • シロスジカミキリの複眼

    シロスジカミキリ(標本)の複眼を88枚!のJPEG画像より深度合成

    シロスジカミキリ

    ▲あまり考えなしに撮影したら、ゴミは多いし映り込みは今一つだし、枚数は予想を超えるしで、次に課題が一杯なものになりました。88枚もレイヤーを作ってしまうとファイルサイズは2GBどころか5GBオーバーでもはやPSDファイルで書き出すことは困難です!

    しかしお気づきでしょうか。今回の試みに1つ面白い発見がありました。
    整然と並んでいる個眼の中に何だかおかしな形のものがあります。

    シロスジカミキリ2

    ▲上の画像の左側部分アップ。
    2個の個眼が繋がってしまったような形のものが2ヶ所に見られます。
    Photoshopがエラーをやらかしたのかと思いましたが、オリジナルの画像もこのまんまでした。
    自然界によるエラー修正か、特別の働きを持つ個眼なのか、何でしょうこれは??

    ちなみに、個眼に黒い四角が見えますが、ディフューザーがそのような形に欠けて、暗闇が映り込んでいるようです。
    まさかと思いますが、触角の一部の可能性も?だとしたら厄介です。
    鏡のように映り込む被写体はもともと面倒ですが、この超マクロで対策を取るのはさらに大変なことになりそう。。。

    でも、こういう追い込みはキライじゃないです。

  • ミズイロオナガシジミの卵

    一昨日、山形で雪で折れたらしいクヌギかアベマキの枝を拾ってきました。
    何かゼフィルスの卵があるかも知れないと思ってのことです。

    あっさり見つかったのはミズイロオナガシジミの卵。
    もう何度もブログに載せていますが、綺麗なので、毎年それも何度も撮影してしまいます。
    ミズイロオナガシジミ卵

    ▲直径1mmほどの小さな卵。17枚のJPEG画像から深度合成しています。

    昨日から外は再び雪が本格的になっていて外に出ても収穫の少ない状態に入りました。
    こうしたモデルさんを用意しておかないとストレスがたまります。。。

    ところで、 (さらに…)

  • アカシジミの卵

    昨日採集してきたアベマキの卵を撮影。
    アップで撮影してアカシジミの卵と確認できました(ウラナミアカシジミの可能性もあり)。

    ▲14枚の画像から深度合成。
    表面をおおうゴミのかげに、ゴルフボールにあるようなデコボコが見えています。
    (さらに…)

  • ルリボシカミキリ

    毎年通っている貯木場に、今年もルリボシカミキリが多数集まっていました。

    ▲産卵場所を探して歩きまわる雌に、雄がずっとついています。
    画像を確認して、今さらながら気づきました。雄と雌では大アゴが全然違う!!
    もちろん、触角も違いますが・・・ (さらに…)

  • ハムシのアップ

    ストロボを光らせるとビックリして動いてしまうから深度合成には無理がありますが、このヤナギハムシは割とじっとしていてくれました。
    手持ちでの4枚の画像からの合成です。

    注目したのは附節の下側です。
    毛束が二層構造になっているのがわかります。ガラス面も歩ける秘密がここにあるはずです。

    こちらはヤナギハムシの前翅。うっすらと緑色に輝きます。

    こちらはイタドリハムシ。

    色の層の外側を透明な層が覆っているように見えました。

    ついでに脚先を撮影。ヤナギハムシとほとんど同じ構造です。

  • クロヤマアリ

    高倍率マクロで、先日クロヤマアリの気になった胸のあたりを撮影してみました。
    2枚の画像からの深度合成です。

    まだなんだか解像度が足りません。
    後胸のものはますます気門らしく見えてきましたが、中胸と後胸の境のものは、半球状に飛びだした感じに見える以上に、発見は得られませんでした。

    撮影中、別の働きアリ2匹が口うつしの栄養交換をはじめました。
    ドアップすぎますが、そのまま撮影してみました。

    小アゴや口ひげのあたりがどうなっているやら、かなり複雑です。

  • アカシジミの卵?

    見つけた場所は鮭川村。
    夏にウラナミアカシジミをたくさん見た場所ですから、この卵はアカシジミではなく、ウラナミアカシジミの可能性も高いです。両種の卵の区別点がわかりません。。。

    15枚の画像から深度合成。
    前日からの猛烈な風によって落ちた枝が道ばたに散乱していて、そこから見つけました。
    普段届かない高所の卵を見つけるなら、今がチャンスでしょう。

  • 胞子と花粉

    先日、撮影に使ったツクシのビンざしがそのままになっていました。
    青白い胞子をいっぱいたくわえていて、手に取っただけで案の定、ゴソッと落ちてしまったのですが、見ると何だか綿埃のようにかたまって妙な感じです。
    あれっと思ってアップしてみたら、こんな感じになっていて驚きました。

    ツクシの胞子は弾糸というものが4本はえていて、湿度に応じてまっすぐに伸びたり、クルッと丸く縮んだりする・・・今さらですが驚きました。こんな身近の面白ネタを知らずにいたとはマズイなあ。もしかしたら子供の頃に何かで読んだかも知れませんが、自分の眼で確かめずに意識に残らなかったのかも知れません。
    乾燥して弾糸が広がる動きが胞子嚢から胞子をはき出す力になっているとか説明を見ましたが、空中を飛んで拡散する際の「翼」になっているようにも見えますね。

    ついでに、同じようにほったらかしにしていたスギの雄花もアップしてみました。9枚の画像から深度合成しています。

    雄花の表面にはたくさんの花粉が見えます。ネットでスギの花粉画像を検索すると、表面が大きく凹んで中に突起がある構造のようですが、横幅2mmのマクロでは何となくへこみがわかる程度にしか分かりませんでした。

    ところで、部屋の中にかなりの花粉を飛散させてしまいましたが何事も起きません。今年もまだ発症しないで済んだようです。

    も1つおまけに、ようやく咲いた鉢植えのウメの花から、雄しべの葯

    雌しべの柱頭

  • カバタテハの卵

    伊丹市昆虫館で、超マクロ用にいいモデルさんないですかと聞いてみたら、それなら・・・と出してもらったのがこれ。
    肉眼ではわからなかったですが、ファインダーを覗いた瞬間に、おおっと声が出てしまいました。

    チョウの温室に飛んでいるカバタテハの卵です。
    タテハチョウの卵は長い毛のものが多いですが、これはまた特別な長さ。

    微動装置を持っていなかったので、10枚以上撮影し、適当な3枚を選んで深度合成しています。
    そうでないともっとボケボケ。

  • クサカゲロウの一種

    ヤツデの葉裏に越冬中のクサカゲロウを見つけました。

    これは複眼が綺麗そう。。。

    アップで1つ。2枚の画像を深度合成

    もう一つ。こちらは3枚から深度合成

    振動やストロボ光に驚いたのでしょう。
    触角を大きく揺らしてくれて、何枚も候補撮影したのに、深度合成に使える組み合わせは稼げませんでした。
    ただし、2枚とか3枚の合成でも、かなり有効であることを、確かめることができたのはよかった。

  • カタバミの種

    前の記事にE-520でもLVブーストが使えていたなんて書きましたが、一眼レフのライブビューはどうしてもシャッターの感触が悪くて、実用的ではありません。やっぱりE-PL1なのだなあと落ち着きました。

    縁側に置いた鉢植えの落ち葉にカタバミの種がのっているのを見つけて、再び撮影してみました。

    16枚の画像から深度合成

    ミクロ湯たんぽ ちょっと角度が悪かったです。
    それに古い種はゴミが取りにくくていけません。新鮮な種を見つけよう。

  • キノカワガの頭部

    無茶を承知で頭部の深度合成にトライ。

    確か4倍で撮影した10枚から深度合成。複眼の、触角の向こう側の部分に破綻が生じております。

    若干の問題ありですが、整然とならぶ鱗粉の様子は本当に美しいです。

  • クスサンの卵 もう一枚

    汚れの少ない卵で再び超接写、更に11枚の画像からの深度合成。

    表面のでこぼこ感がより分かりやすく撮れました!

  • トマトの表面

    冬はトマトの旬なのでしたか。ホント美味しいです、プチトマト。

    この表面をアップで見ると意外な発見!

    細かい凹みが整然と並んでいます。

    倍率8倍の画像24枚を深度合成。
    意外に処理が難しかったようで、今回は有効に使える画面は半分くらいで、大きくトリミングしました。
    横幅約1mmの世界となっています。

  • クスサンの卵

    オニグルミに見つけたクスサンの卵塊

    中の一個をアップで撮影してみました。

    17枚の画像から深度合成しています。

    この倍率でも表面はつるっとしているようですが、よく見るとそうでもないようです。
    以下2枚、上の画像の部分アップです。ピクセル等倍表示

     

  • ヤママユガ卵の表面

    ヤママユガの卵、今度の卵は若い枝についていましたから、今年孵化のものと思います。
    前の撮影で気になっていた表面の構造を、再びのぞいてみました。

    11枚の画像を深度合成

    上の画像の部分アップ、ピクセル等倍表示

    まるでゴルフボールのように、凹みが整然と並んでいます。

  • ゼフィルスの卵

    昨日、雪深い山のふもとの林を、カンジキを履いて歩いてみました。
    苦労して歩いた割に収穫は少なく、このミドリシジミ類の卵くらいしかありませんでした。

    家に持ち帰った卵を拡大撮影、18枚の画像から深度合成しています。

    コナラの割と低いところについていました。オオミドリシジミの卵と思われます。
    だいぶレンズの癖が分かってきました。満足のいく結果が得られました。

     

    左の画像は上の写真の部分アップ、ピクセル等倍で表示。ベストの画像が撮れたといっても、実はこの程度の画質です。普通のレンズと比べると解像度が低く見えると思います。

    しかし、見えないものが見えてくるというのは素晴らしいこと。

    この世に超接写用レンズは様々出ましたが、その本領を発揮する前に消えてしまったものが多数あります。

    調べてみると、深い底なし沼のような、私のようなものには危険な世界が待っているようですが、素晴らしい高画質のレンズが眠ったままというのはあまりにもったいないことです。

    成功率が低くて使いにくいこれらのレンズも、失敗をおそれず撮影できるデジタル写真との組み合わせで、再び息を吹き返すはずです。

     

     

     

     

  • ミドリシジミの卵

    ひっさしぶりに暖かい一日・・・と思っていましたら、最高気温は3℃ほどだったと知ってびっくり。
    風もなく青空も出るなんて、しばらくなかったもんですから、感覚がおかしくなっているようです。

    湿地のハンノキでミドリシジミの卵を探しました。

    ↑ ここには卵塊がふたつ見えます。

    穏やかな天気のもと、じっくり探す事ができました。
    足下の雪からの照り返しでとても見やすく、多数の卵塊が見つかりました。

    まっ白にキレイなものもあれば、うすよごれているものもあります。

    もうちょっとアップにすると・・・
     
    緑の藻類が点々と見えます。

    今回、手持ちで撮影した4〜5枚の画像から深度合成をしてみました。
    フレームのズレや傾きもPhotoshopはうまく修正してくれます。
    あまりフレームがずれてしまうと有効な画面がどんどん小さくなってしまいますので、そこは撮影時にうまくやらなくちゃいけません。

  • ミズイロオナガシジミの卵

    再びミズイロオナガシジミの卵を深度合成。今回は3枚だけの合成です。
    手持ちで撮影しているとピンぼけ写真をたくさん作ってしまうのですが、そのなかに深度合成の素材に使えるものがありそうだと考えたのです。結果は・・・OKじゃないでしょうか。

    微動装置を野外で使うのは面倒ですから、ダメ元で試してみてもいいかも知れません。
    ところで・・・

    突起というか翼というか、見れば見るほどおもしろい構造です。

    すりガラス状に丸く薄そうな部分を中心として、突起は3〜4本突きだしています。
    隣り合った突起の股には決まって薄い板のような構造が見えます。

    全て何か機能的な意味のあるものだと思います。
    呼吸や温度調整に関わってくる構造なのでしょうか。

  • ゼフィルスの卵

    コナラの枝先に見つけたミズイロオナガシジミの卵

    約9×で撮影した10枚の画像から深度合成

    同じく、コナラで見つけたこちらは?

    こちらは8×ほどで撮影した15枚から深度合成しました。