Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 深度合成

  • ミドリシジミの卵

    夏にミドリシジミの乱舞を撮影したハンノキ林にて、卵を採集してきました。
    また顕微鏡対物レンズ10倍を使って深度合成撮影。

    100枚から深度合成。卵の詳細がしっかり撮れますが、同時に表面のゴミやクモの巣が気になってきます。といってもこれだけ細かく複雑な形状の突起に絡まったゴミはそうそう簡単には取り除けません。下手にさわると卵に傷つけてしまいそうです。
     産みつけられて既に2〜3ヶ月経つ卵ですが孵化は来春4月。まだ半年間は卵です。

  • ルリシジミの卵

    庭の萩にルリシジミが産卵していました。花芽の根本と枝とのすきまに産みつけられた卵を見やすいように開き、真上から超接写・深度合成撮影。

  • 超マクロGIFアニメ

    深度合成ソフトZereneStackerに実に優れたステレオイメージ作成機能があります。これを使ってGIFアニメを作ってみました。

    ステレオ写真というと2枚の画像を立体視する方法が一般的ですが、これもいいですね。

    作成方法はhttp://zerenesystems.com/cms/stacker/docs/syntheticstereo

  • ツバキの花粉_続き

    レンズを変えて更に高倍率で撮影しました。対物レンズはユニオン光学PL LWDM40Xです。昨日の画像に比べて画質は落ちますが、やはり10Xからのトリミングでは解像できないものが見えてきます。

  • ツバキの花粉

    E-M5Ⅲで撮影。カメラ内蔵の深度合成ではなく、もう5年以上続けている自作の深度合成システムによる撮影です。レンズはBORG36ED(F=200mm)の先に顕微鏡用10倍対物レンズを接続。合成ソフトはZerene Stackerです。

  • ゼフィルスの卵

    最近採集したゼフィルスの卵をE-M5Ⅲで撮影。カメラ内蔵の深度合成ではなく、もう5年以上続けている自作の深度合成システムによる撮影です。合成ソフトはZerene Stacker。レンズは顕微鏡用10倍対物レンズを使います。

    MarkⅢはMarkⅡにはあったシンクロソケットが取り除かれ、またリモートケーブルのコネクターも変更されました。深度合成のために細々と再調整が必要となります。
    調整ついでにステッピングモーターと微動装置の連結部に改良を試みましたが、思いがけず日数がかかり、ようやく成功です。

    微動装置が正確に(?)ピッチを刻むようになり、合成画像の画質向上を期待しますが、果たして?

  • 愛用の微動装置が!

    少し前になりますが、SSP総務からメールが来ました。シグマ光機さんから、以前SSPのHPで紹介した私の深度合成用微動装置についてお問い合わせとのこと。一瞬「あんな使い方を紹介されては困る」というお叱りが入ったのかと焦りましたが、全くの逆。シグマ光機さんのHPのコラムにあの微動装置について取り上げたいので、その許可と確認のご依頼でした。

    「メカ屋のつぶやき006|ものづくり、柔らか発想、固い意志」

    精度0.01mmのマクロ撮影用微動装置がほしいと思ったものの、そんな商品はありません。調べに調べてシグマ光機さんのX-Yステージを入手し撮影用にカスタマイズしたのは確か2012年の暮れ。
    自分は何も伝えていないのですが、さすがメーカーさん、写真を見ただけでここまで深く読み取られるとは。。。記事を拝見して当時を思い出しました。確かにあの時の自分は、珍しくビジョンが明確にあり、そこに近づけようと工夫を重ねていました。

    こんな感激は滅多にないことです。
    ぜひ御覧ください!!

  • エンマコオロギ 左前翅のコスリ器

    顕微鏡用対物レンズ10倍で撮影した約180枚から深度合成

  • エンマコオロギ 右前翅のヤスリ器

    エンマコオロギの右前翅裏面のヤスリ器を10倍対物レンズの画像を深度合成

    鳴いているスロー動画から左右の前翅が閉じるときに大きな音が出ることがわかります。そして、左右の翅が開くときも小さく擦れる音が聞こえます。
    その様子を想像しながらヤスリの歯の形を見ると、ヤスリ器が右から当たる時により抵抗があり、左から当たる時は抵抗は低くなる・・・確かにそのような形になっていることがわかります。

    出来上がった画像を観察しているうちに、このままの画質でヤスリ器全体を見てみたいと思いました。端から端まで4枚の深度合成画像を作成し、パノラマ画像としてPhotoshopで合成してみました。以前、一度だけホウセキゾウムシの標本で試した方法です。

    鳴いている動画を見ると全体は使っていません。でも鳴くときによく使っている部分が摩耗しているとか、こうして拡大してもわかるものではないようです。

  • アゲハ 羽化直前の蛹

    13日に蛹化したアゲハが先ほどようやく羽化しました。実はここ数日、夜も灯りを点けてインターバル撮影につき合ってもらったりして、すっかり昼夜が分からなくなった可哀想な蛹でしたが、無事に終わって私もホッとしています。もちろん、GH5とFS700の4K動画撮影をやりました。無駄なカットが多いので、まとめるのに時間がかかりそうです。最近はHDD節約のため、不要カットをせっせと削除する事にしました。そうでないと、あっという間に1テラ2テラ消えてしまいます。余計な仕事が増えました。

    まずは羽化直前の蛹の画像をアップします。

    ▲羽化30分以内の撮影、30枚から深度合成しています。

  • アゲハ 蛹の触角・脚・口吻


    ▲先週に蛹化したアゲハの蛹です。深度合成して詳細を観察してみると、また新たに色々見えてきました。


    脚や触角になる部分は仕切り線が描かれたようになっています。これはどこが何になる部分か知りたくなります! (さらに…)

  • ウスバシロチョウの鱗粉

    道にウスバシロチョウが落ちてました。車にはねられたようです。自分もよくやってしまいますし、胸が痛みます。綺麗な翅だったので、画面の中に花を咲かせてあげようと思い、持ち帰りました。


    ▲ZUIKO MACRO 38mm f3.5 前翅表面の一部。119枚の深度合成

    ウスバシロチョウの鱗粉は他に見ない独特な形。さらに拡大


    ▲顕微鏡対物10倍 200枚からの深度合成

    裏面の黄色い毛の密集しているあたり。鱗粉もまた毛が発達したものだから、金色の毛も鱗粉のように並んでいる?

    ▲ZUIKO MACRO 38mm f3.5 後翅裏面の一部。100枚の深度合成

    先日発売になったSSP会員による超マクロ撮影本では、私、高嶋も深度合成について詳しく紹介しています。興味のある方、ぜひお買い求め下さい。

    文一総合出版のダイレクトショップでも購入可です。

  • カタクリを深度合成

    落ち葉も含めてピントを深く撮りたい。でも絞れば背景のボケは犠牲にされてしまう。。。これまでこんなケースは多々ありましたが深度合成で解決です。

    マクロ60mm 絞り開放2.8でフォーカスブラケット撮影した10枚から深度合成。合成ソフトはZerene Stacker(DMAP)

    合成処理中に気がついたのですが、1枚1枚の画像を比較すると、花が太く写ったり細く写ったりしています。電子シャッター特有の歪みのようです。手持ちではなく、三脚を使えば問題ないと思いますが、手持ちの場合はうまく繋がらない場合もあるでしょう。

  • オカモトトゲエダシャク

    オカモトくんには室内撮影にもつき合ってもらいました。けれどちょっと失敗。あまりに大人しかったので、そっと車に持ち込んで走り出したのですが、10分後には活発に飛びまわってしまいました。まっ暗な車内でどこに潜りこんだか分かりません。翌朝、明るくなってから車から回収して室内に持ち込みました。車の中で騒いだのか翅は少し傷んでしまいました。

    ZUIKO Macro38mmで撮影
    ZUIKO Macro38mmで撮影

    明るいLEDライトで撮影しました。これならストロボの光におどろいてビクッとすることもありません。でもAFレンズではないのでフォーカスブラケットが使えず微動装置を使った深度合成ですから、撮影には数分かかります。動かないでねーと祈りながら撮影しました。

    ZUIKO Macro20mmで撮影
    触角のアップ。ZUIKO Macro20mmで撮影
    (さらに…)

  • ウラクロシジミの卵

    雪がとけて入っていける道が増えてきました。ゼフィルスの卵を探して1時間ほど探し回りましたが、やっとウラクロシジミの卵を見つけました。

    ウラクロシジミの卵。顕微鏡用10×対物レンズで撮影
    ウラクロシジミの卵。顕微鏡用10×対物レンズで撮影、120枚の深度合成

    そろそろ花が咲きはじめたマンサクの芽に見つかります。
    幼虫の孵化は1ヶ月後くらいでしょうか。

  • オカモトトゲエダシャク

    ガードレールにとまるオカモトトゲエダシャクを見つけました。道路脇の枝に手をのばそうとガードレールをまたいだら、陰にとまっていました。すごい偶然!今日は鶴岡も10度以上に気温があがりましたが、まだまだ雪は残っています。そんななかで、すでに活動期に入っているんですね。


    ▲もしかしたら鶴岡で見るのは初めてかも知れません。小諸では海野さんのアトリエで夜の灯りにバンバン来てたっけ (さらに…)

  • 鱗粉のはがれた部分

    ミドリヒョウモンの後翅裏面で、傷ついて鱗粉のはがれたあたりをアップしてみました。

    ▲顕微鏡用40×対物レンズで撮影。28枚から深度合成

    鱗粉が抜けたソケットがよく見えます。このサイズで見ると鱗粉はもはや「粉」なイメージはありません。鱗粉は毛が変化したものという事ですが、なるほど・・・。

    2016-03-02-11.30.59 ZS retouched_2
    ▲上の画像のピクセル等倍です

  • トマトの表面

    さわった感じはとっても滑らかなトマトですが、拡大してみると表面はこのとおり、かなりボコボコしています。まるでゴルフボールのようです。
    2016-02-27-23.53.47 ZS DMap
    ▲顕微鏡用対物レンズ10倍使用。100枚から深度合成 (さらに…)

  • ノコギリクワガタの触角

    一週間、鶴岡を離れていました。洗浄したままになっていたノコギリクワガタの標本があったのを思いだし、その触角を拡大撮影しました。

    Zuiko macro38mm/f3.5で撮影、137枚から深度合成
    Zuiko macro38mm/f3.5で撮影、137枚から深度合成

    標本といっても飼育していて死んだものを冷凍庫に保管していたものです。洗浄によって大分汚れが取れたものの、やっぱり生きている時の輝きは失われてますね。

  • アブラゼミの抜け殻

    抜け殻をアップで撮影しようと思うと、結構汚れがひどくて、途中で「や〜めた」となってしまいます。半年も経ってしまった今となっては尚更です。最近はじめた洗浄はタンパク質汚れに特に効くらしいのですが、セミの抜け殻がすこぶる綺麗になりました。

    E-M5Ⅱとマクロ60mmで等倍からのフォーカススタック。ステップは一番細かい「1」で撮影してみました。

    ▲150枚から深度合成


    ▲100枚枚から深度合成

    気がつくと抜け殻の所々に水が残っているようです。まあ気にせずOKなレベルでしょう。