投稿者: 高嶋 清明

  • 【Slow Motion】横糸を張る ジョロウグモの網づくり【Chronos 2.1】

    朝、日が差し始めた頃、雨上がりに晴れたときなど、ジョロウグモは壊れた網を修繕します。そのタイミングを狙って横糸を張る様子を高速度カメラChronos2.1で撮影しました。
    風で網が揺れるし、マクロ域ゆえにピントが浅い。そして結構動きも早いので、なかなか思うように撮れません。ここ数日のうちに撮影した動画から、よさそうなところを選んでまとめました。


    Chronos 2.1 Micro-Nikkor 105mmF2.8 1000fps/60fps

    糸いぼから糸を引き出す時、進行方向とは逆側の第4脚を器用に使います。面白いのはその時の糸の引っ掛け方で、脚先の爪ではなく、ちょっと内側に糸をかける部位があるようです。横糸はくっつく方の糸ですが、うまく弾くのでしょう。他の脚は、脚先の爪を引っ掛けています。

    糸を放す時はボヨーンと弦のように揺れます。

  • 10倍対物レンズでの撮影

    Laowaまた気になるレンズを出してきました。Laowa Aurogon FF 10-50X NA0.5 Supermicro APO
    おそらく顕微鏡対物レンズと望遠レンズを組み合わせた方式がベースにあると思いますが、リアのユニットを交換することで10倍、20倍、35倍、50倍と倍率を選べるのは新しい。1500ドルとは今の円安ではとても手を出す気にもなれませんが、モヤモヤ考えていたら、最近の自分の虫の眼レンズの拡大系で深度合成撮影をやってみたくなりました。

    フロントはメーカー不明のLWDタイプの10倍対物レンズ、そしてPanasonicの45-175mmです。ユニオン光学の40倍対物レンズも試してみました。OM-D MarkⅢのフォーカスブラケット最大100枚、深度合成ソフトはZerene Stackerです。

    ジャゴケ
    ツバメシジミの卵
    ツユクサの苞
    ツユクサの苞 これだけ40倍
    モンシロチョウの卵
    ヤマトシジミの卵

    しばらくぶりに超マクロの深度合成をやってみましたが、身近なものに色々発見があって、とっても刺激的です。

  • 鶴岡市図書館での写真展2

    写真展の展示の様子です。今回、写真展の企画をくださった郷土資料館の今野さんによりますと、いつもは郷土資料の展示で二色くらいまでで、カラーは初めてかもとのこと。照明なども写真展向きではありませんが、コンパクトにギュウギュウ詰めで、何だかとっても自分らしい展示になっています。

    昆虫の飛翔の瞬間をとらえた作品群
     
    昨年小諸の海野さんの写真展に並べていただいた2枚の巨大パネル(B0)、10年前に東京の旧オリンパスギャラリーの個展「昆虫空間」の作品(A0またはA2)を久しぶりに並べました
    ずっと家で眠っていたパネルたち。やや!気がついたら一枚外国のチョウを撮影したものが混じってます。この標本は鶴岡の柴田稔さんよりお借りして撮影したものです。
    右奥に小さく見えるのは、YouTubeにもアップしている昆虫スロー動画展示
    平台ケースには過去SSP展に出展した作品を有効活用(笑)
     
  • 鶴岡市立図書館2階で写真展

    何だか面白いことになりまして、現在、鶴岡市立図書館の二階で写真展を開催中です。

    展示の様子
    期間は12月3日まで!
    遠方の方向けに作品ギャラリー制作中です。

  • ヒトスジシマカ蛹化 ボウフラが蛹になる

    たまたま目についたボウフラが蛹化が近そうに見えました。室内に持ち込み改めて見ると確かに近い!過去、何度か写真では撮影していますが、動画ではまだ撮れていません。

    無事、撮影に成功しました。幼虫時代は腹端に呼吸管・・・空気の取入口がありますが、蛹になると胸から突き出す左右一対の呼吸管へと呼吸法を変更します。蛹化のどのタイミングで呼吸の仕組みが切り替わるのか注目しながら見ると面白いでしょう。自分は、なるほどうまく切り替わっているなあと思いました。
    それを思うと、たぶん、抜けた瞬間に背中が上なのが理想なのですが、今回はそうなりませんでした。まあこれもありでしょう。

    最初はカメラ縦位置で撮影しようと準備していましたが、直前で気が変わって横位置に変えました。
    前に写真で撮影した時、脱皮が始まると体を浮かせるように横に伸びたことを思い出したのです。直前の変更は失敗を招くことが多いのですが、今回はあたりでした。