アゲハ 蛹の触角・脚・口吻


▲先週に蛹化したアゲハの蛹です。深度合成して詳細を観察してみると、また新たに色々見えてきました。


脚や触角になる部分は仕切り線が描かれたようになっています。これはどこが何になる部分か知りたくなります!

推理してみました。ひどい配色でスミマセン

中央部分は口吻だと思います。チョウやガはゼンマイのような口ですが蛹の時はまっすぐ。
前脚と中脚はここだと想像できますが、はて後脚はどこ?

推理の根拠は先日撮影した蛹化の動画です。脚ではない口吻らしきものが出てくるのが見えます。そして、そのちょっと上から、幼虫時代の消化器官の脱皮殻が抜けていきます。

▲上は動画からの切り出し画像。4K動画の解像力は確かに800万画素クラスです。


大分前にGH2で撮影した動画をチェックすると、後脚の謎も解けました。後脚のひざ(?)は、前脚や中脚とズレた位置にあって、しかも蛹の中では翅の下に隠れる位置にあるようです。それにしても、FHDからの切り出しはこの程度とは・・・4Kとはだいぶ違います。

以前、蛹の気門について記事を書いたことがありました。こちらもご覧ください。

羽化が近づいたら、再び深度合成で蛹の部分アップをやってみようと思います。


“アゲハ 蛹の触角・脚・口吻” への4件のフィードバック
  1. 極楽蜻蛉

    これは凄い発見です!!!
    拡大撮影の最大の成果と言えましょう!

    蛹になる支柱糸作りも興味深かったです!!!
    何時も思うのですが、夫々の蟲達、何処でこう言う知恵を身に付け、子孫に伝承する知恵を身付けたのでしょう?
    神秘の世界は広がるばかりです!!!

    蜂族の雌雄産み分けの術も感心しますが、同様、恐るべく裏技と言えるでしょう!!!

    何時も何時も鋭い観察には感心します!!! 拍手!!!!!

  2. 高嶋 清明

    同感です。これは本当に神秘の世界ですね。
    身近なところでヒッソリとこんな凄いことが起きている・・・
    虫が小さすぎるから、普通は、肉眼じゃもちろん、虫眼鏡程度でも気づくはずもありません。そこはやっぱりカメラ様々なんですよね。アップにして、繰り返し観察ができる。これはホントありがたい事です・・・
    こんな凄い道具を持ったからには、マジメにやらなきゃバチが当たりますね!

  3. 真野 進

    まだ、こういう世界があったとは。
    虫写真の新世界を切り開きましたね。

  4. 高嶋 清明

    ありがとうございます!
    でも、これはほんの小さな発見です。

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