Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: movie

  • セイタカアワダチソウで吸蜜する虫たち

    セイタカアワダチソウの花でいっぱいな10月半ばの撮影。登場する虫は、ハナアブ、セイヨウミツバチ、イチモンジセセリ。自作虫の眼レンズ+GH5Sでの撮影。VFR240fpsによる4倍スロー映像です。

  • 虫の眼レンズで4K動画

    この土日は鶴岡も間違いなく春でした。日曜は気温も15℃を超えて、ミツバチの羽音がそこかしこから聞こえてきます。
    昨年は動画向きではないと思っていた自作虫の眼レンズですが、ちょっと手を加えて画質が向上しました(たぶん)。GH5Sと組み合わせて、フキノトウに来る虫を撮影してみました。4K60Pでの撮影です。

  • GH5S VFRスロー ウミネコの水浴び

    河口にカモメが群れて水浴びしていました。GH5Sで240fps撮影24fpsで編集。時間を10倍にのばしたスロー映像です。

    Finalcutで「ノイズリダクション」フィルターをあてています。ノイズリダクションよりシャープネスの効果に期待。

    ノイズリダクションが「低」シャープネスが「中」に設定しましたが、ちょっとシャープが強くて安っぽくなってしまった感じです。デフォルトのノイズリダクション「中」シャープネス「低」の組み合わせのままがいいのかも知れません。

  • GH5S 月夜の大山下池

    日没後の大山下池にてGH5Sの高感度テストです。

    コハクチョウはほとんど帰還しマガモをはじめとしたカモが出かけるところ。2カットめでは下池を背後に外にでかけていくカモの姿をはっきり捉えています。おぼろ月に照らされているとはいえ、私の肉眼ではカモはまったく見えていませんでした。
    最高感度はISO204800。真っ白なコハクチョウも肉眼では闇に溶け込んでほとんど見えませんが、さすが高感度に強いGH5Sです。ちなみに15mm、150mmのそれぞれ絞り開放で撮影しています。

  • LEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.

    来年の仕事は、薄暗い環境での撮影が多くなりそうです。そうなると今の機材ではちょっと不安になってきました。
    高感度性能に優れたカメラと言えば、今年始めに登場したGH5Sです。昨年GH5を買ったばかりだし、どうしようかと迷っていましたが、今月はじめのSSP技術講習会湊和雄さんのGH5Sでの作例を見て決めました!GH5Sの発注に合わせレンズも明るいのを一本・・・というわけで選んだのが表題のLEICA DG SUMMILUX 15mm / F1.7 ASPH.
    2014年発売のレンズですが、ずっと気になる一本でした。

    「S」到着の前に届いた15mmをGH5に装着してテスト撮影。

    10月はじめに撮影した紅葉とハクチョウの動画は、OLYMPUSのM.ZUIKO DIGITAL 12-50mmF3.5-6.3。決して悪いレンズではないのですが、15mm/F1.7の画作りはさらに一段上に感じました。絞り開放から、画面の隅々まで、これぞ4Kと感じられる素晴らしい描写です。

    GH5の高感度性能もISO3200までは大変素晴らしく、ISO6400からノイズが目立ってくるようです。ノイズの乗った映像も嫌いじゃないですが・・・ 最後の方は、私の肉眼ではまるで見えない暗さでした。暗くて拡大表示しながらのピント調整も難しく、ISO6400の絵はピンぼけしているかもしれません。慎重に合わせたはずですが、映像を見ると失敗しているように感じられます。いずれにしてもGH5では限界ということでしょう。

    さあ次はGH5SでISO10000超えの世界へ!

  • YI 4K+のマクロテスト

    晩秋になって活動するクロナガアリでYI 4K+のマクロテストを行いました。

    クロナガアリの体長は5mmほど。
    このときのピント位置はレンズ先端から約2cm。画質はすこぶる良好ですが、被写界深度はかなり浅くなります。

  • YI 4K+ 水中テスト

    4K60P対応のアクションカム「YI 4K+」を水中ハウジングに入れて小川に沈めてみました。

    濁った水ですが、たくさんの魚を確認できました。フォーカスをわずかに近距離に調整しています。

  • 大山下池 朝のハクチョウ GH5+SHOGUN INFERNO 4:2:2 10bit HLG収録

    以前から力をいれている自然音の録音。音だけでも十分鑑賞できると思っていますが、「音だけなの?」と言われ、寂しくなることもあります。でも、確かにそうかも知れません。自分が視聴者なら、今の時代、それでは物足りないと思う・・・だろうなあ。どうせマイク固定で録音するなら隣にカメラも立てれば?4Kなら固定カメラで高画質映像を長時間眺める視聴スタイルも有りと思います。そして、そこに合わせる音はしっかりした同録が望ましい。映像と音が合っていないとHDよりずっと気になるはずですから。
    今の季節だけの素晴らしい光景を前に、実践してみました。4K動画は手持ち機材では最高のセッティングによるものです。場所は鶴岡市大山の下池。高館山の麓に広がる溜池で、毎年冬にはたくさんの冬鳥のねぐらとなります。


    使用機材は以下の通りです
    GH5+SHOGUN INFERNO(4:2:2 10bit HLG収録)・・・編集時にREC.709変換
    DMW-XLR1 XLRマイクロホンアダプター使用
    マイク: RODE NT5 Pair (ORTF)

    NHKは4K放送の音声について、マルチチャンネルでないとダメなような宣伝をしてますけど、本当にそうなんだろうか・・・2つの耳で聴くんだから基本は2チャンネルステレオでいいと思うんですけど。ただ、最近増えつつあるVR用サラウンドマイクはちょっと気になっています。

    12/12YouTubeの動画を差し替えました。前の動画はレートが高すぎてうまく動きませんでしたので、画質を落として再アップです

  • コハクチョウのスロー動画

    久しぶりにコハクチョウにカメラを向けたら、ついつい夢中になってしまいました。

    軽い気持ちで踏み込んでみると結構深くてハマってしまう・・・よく「沼」に例えられますが、まさにそんな感じです。自分は虫に専念すべきですが、晩秋、次々にやってくるハクチョウたちも気になって仕方がありません。時々、足を取られるので気をつけています。

    使った機材はGH5にBORGの71FL(焦点距離400mm)。そのままではいま一つの拡大ですが、光学テレコンと、GH5のEXテレコンを組み合わせると、ご覧のように、かなりのものになります。
    もっと長焦点のレンズを使えばよいのではと思われるかも知れませんが、そうでもありません。写真はともかく、動画ではブレが酷くなりますし、できるだけコンパクトに画質良く、それに実際に振り回してみての使いやすさ、諸々のトータルバランスが大事です(もちろんコスト面も!)。
    結果、もう5年以上前にたどり着いたものです。当時のカメラはパナがGH2でオリンパスはE520でした。動画はFHDから4Kになりましたがまだまだ余裕の高画質です。

    BORG使いづらいという声もあるのはもっともなこと。MFだし、鏡筒がたわみやすいので、適切に支えを入れないと、ピントリングが重く動かなくなります。そこは工夫次第で素晴らしい結果が出てくる、味わい深いレンズなのですが・・・
    久しぶりにBORGのサイトを見に行ったら、驚いてしまいました。なんと!71FLも77EDも生産終了となっていました。まずまず手頃な価格帯のレンズでしたのに、ヒジョーに残念です。

  • オオカマキリ

    夕方、アキアカネが杭に集まるのを待ち構えるようにオオカマキリが現れて、次々に捕食している場面に出くわしました。いつもの自作虫の眼レンズで撮影。

    虫の眼スロー動画に挑戦。生きながら食べられるとは想像を絶する苦しさでしょう。これが昆虫たちの日常の世界。小さくて気づきにくい世界ですが、すぐ身近なところにあります。

  • ホトトギスにホシホウジャク 

    庭のホトトギスが花盛り。夕方近くになるとホシホウジャクが吸蜜に来てくれます。アベリアやツリフネソウで追いかけていた時と比べて、ホトトギスでは訪花時間が長くはるかに楽に撮影できます。
    いつもの自作虫の眼レンズでもかなり寄って撮影できましたし、4Kスロー動画も撮れました!

    そういえば夏の夕方にハマゴウでも追いかけたっけ・・・

    4Kスロー動画も撮影!

    こちらはフルHDの1/10スロー映像

  • エンマコオロギ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    エンマコオロギの音ありスロー動画(10%スロー)


    FS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • ホシササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    私の耳には聞こえない高い声で鳴くホシササキリ。マイクを通すと聞こえるものの、生では全く聞こえないと思っていましたが、最近、音源の方向に耳を向けると、かすかに聞こえることに気づきました。ところが音源に正対するとまるで聞こえない・・・そして近い音でないと聞こえません。結局、鳴き声の主を探すのには大変苦労することになります。今日は、探しはじめて撮影に成功するまで、二時間ほどかかってしまいました。


    無事、目標の音ありスロー映像を撮影できました。

    実は映像がなくとも、音声ファイルを波形表示すると翅をこすり合わせる回数など、かなりの部分が読み取れます。

    拙著「声から調べる昆虫図鑑」付属の音声CDから、ホシササキリの鳴き声を波形表示してみます。使用ソフトはAudacityというフリーソフトです。

    23秒の全体表示。縦軸は音圧で横軸は時間です。

    同じファイルをスペクトグラム表示。縦軸は音の周波数です。赤い色の濃い部分が音が大きいところで、特に強い部分は黄色く表示されます。人の可聴域の限界といわれる20kHz以上に特に強い音があります。現在の私の聞こえの限界は14kHzくらいにありますから、ホシササキリの声がほとんど聞こえないのも当然です。

    320kbpsのMP3でサンプリング周波数は48KHzに制限され、高い音は23kHzくらいでカットされてしまうが、オリジナルWAVファイルにはさらに高い音が含まれている。

    ふたたび波形表示にもどり、部分拡大します。時間軸を広げて見ると、一回のシーー音のなかに34の音があることがわかります。

    さらに拡大表示すると、その34の一つ一つの音のなかに、5つの山が見えてきます。これが翅をすり合わせる回数と一致します。

    5回翅を連続ですりあわせ、一呼吸おき、次の5回翅のすり合わせ・・・これを30回以上繰り返して、シーーという音一回分になっています。その様子は音ありスロー映像でよくわかります。以前より、音声波形から多分こうだろうと想像していましたが、映像で見るまでは、ずっと確信がもてないままでした。

  • オナガササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    毎年撮ってしまうオナガササキリの音ありスロー動画です。まだ私の耳にも聞こえますし、鳴いている姿も見つけやすく、あまり移動せずに鳴いてくれるので、動画に撮りやすいのです。
    オナガササキリもキリギリス同様、左前翅のヤスリ器は内側の天井部分にあり、これを右前翅の縁にあるコスリ器でこすって音を出しますが、最後のカットにその様子がかろうじて見えます。


    例によってFS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • ウスイロササキリ鳴く 2K240fps / FS700 + SHOGUN INFERNO

    ウスイロササキリの音ありスロー動画を作成しました。予想した以上に単純な翅の動きで鳴いていることを確認できました。


    FS700の2K240fpsをSHOGUN INFERNOで収録(ProResRAW)。音声はSHOGUN INFERNOのアナログ入力による同録です。

  • PRORES RAW 4K 120FPS アキアカネ産卵

    稲刈りが進み、刈り取り後の田んぼでは小さな水たまりに産卵するアキアカネが出始め。待ってましたと4Kスロー映像を撮影してきました。
    昨年の今頃はホント余裕がありませんでした。今年はProresRAWの絵のよさもあり撮影を楽しみにしていました。

    120fps撮影、24fps再生の5倍スローです。今、手持ちのカメラで4Kスローはこれが限界です。もちろんチャンスがあれば、4Kでも500fps、1000fpsで撮影してみたいですね!

    2K240fps、60fps再生の4倍スローです。60fpsですので動きが滑らになっています。実際の速さを忘れてしまいそうになりますね。

  • 音ありスロー動画 スズムシ

    9/8(土)〜9/9(日)山形市蔵王で行なわれた東北インセクトフォーラム山形大会で記念講演をやってきました。演題は「鳴く虫と音のハナシ」そこで初公開したスズムシの音ありスロー映像をYouTubeにもアップしました。

    実はこれ講演前日に撮影した動画。プレゼンをまとめていて足りないなあと思い、追加撮影したのですが、実は思いがけないところで引っかかって、えらい苦労をしていました。

    それは、Shogun Inferno を最新のVer.Ver.9.11にした場合、FS700のFSRAW 2K240fps信号収録時に、外部アナログ・オーディオを以前のように取り込めないということ。つまり、音ありスロー動画撮影ができなくなっていました。
    これに気づかず、500GBのSSDを一枚とちょっと撮影してパソコンに取り込み、あれあれ?と迷いに迷い、数時間にわたって迷走。もしやとファームウエアを一つ戻してVer.9.01にしたところ、いつものように使えるようになって、ホッとしました。

  • GH5 VFR180fps & 虫の眼レンズ

    FS700とShogun Infernoでの撮影もよかったのですが、実は虫の眼レンズのほうに手応えを感じていました。

    使用したレンズは、GoProレンズを使った虫の眼レンズ。GH5のVFRを使い、フルHD180fpsでの撮影で33%スローです。
    再生レートが60pなので動きがなめらかで、ちょっと見た感じはスローとは気づかないかも知れません。

    それにしても・・・スケール感も速度感も虫たちの世界に近づいているはずなのに、せっかく特殊なレンズを使っているのに、なぜでしょう、特別感が感じられません。すごくノーマルです。普通です。
    でも、たぶん、これでいいのだ!

  • ProRes RAW 4K 120fps キアゲハ

    今日もFS700とShogun Infernoの組み合わせで、4K120fps動画を撮影。毎年通っているカクトラノオの畑にまたお邪魔しました。今日も畑の方にお会いできなかったですが、いつもありがとうございます!
    レンズはFS700RHのセットになっていたPZ18-200mm。久しぶりに使ってみると、シャープだし周辺まで綺麗な絵です。あまりよくないレンズと思っていましたが、食わず嫌いだったかも知れません。
    4K120fpsはエンドトリガーで瞬間を狙いやすいのですが、3秒ちょっとしか撮影できないのがおしい。。。

    ProResRAWで記録していてピクチャープロファイルはPP4です。ISO感度は640。S-LOG2ではありません。
    今回気になるのは、過剰に色が濃く感じること。FinalCut Pro での編集時にサチュレーションを落としていますが、カクトラノオのピンクがまだ濃く感じます。

    ↓こちらは2K240fpsで撮影した動画。4Kでも240fpsで撮影できるようになりたいですね!

  • ProRes RAW 4K 120fps がスゴイ!

    はじめから自分の好みに合った色が出ることは稀で、うまくいかない方が多いです。そして色の調整は難しい。動画についてはLOGなんて話が出てきた頃からストレスが増えたように思います。
    でも、今年の春にAtomosとAppleが連携して発表したProResRAWという新しいフォーマットは、色について、そして露出についての諸々の不満を解消してくれました。愛用のFS700が、発売から6年も経って、これぞ最高という映像を出してくれます。

    この動画は、伊丹市昆虫館箕面公園昆虫館の2館合同展「さいきょうのかまきり」の展示映像用に撮影したものです。「さいきょうのかまきり」は9月5日より

    FS700は、Shogun Infernoと組むと、たった3秒ほどですが4K120fpsが撮影できます。静止画的にみれば、これはつまり800万画素で、秒120コマで3秒連写できるということです。エンドトリガーも使えるし、RAWというビッグデータを扱うのにも理想的。