Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 昆虫

  • ヒメツユムシ

    ヒメカマキリのいたシャリンバイの植え込みには、ヒメツユムシもいました。ツユムシといっても、これはササキリモドキ科の昆虫です。山形県が北限とされています。
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    ヒメツユムシも発音するようです。でも、50kHzという高周波だそうで、人間の耳にはまず聞こえないものと思います。

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    シャリンバイの植え込みにはクロスズメバチも多数集まってきていました。雄バチや新女王ではなく働きバチです。目当てはアブラムシの甘露?

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    海を見下ろす高台にて。シャリンバイは自生ではなく植えられたものでしょう。

  • キイロスズメバチ

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    とある山林公園にて、人気のないログハウス形式のトイレ周辺で何だかイヤな感じがして緊張しました。キイロスズメバチが威嚇してきます。どうも巣が近くにあるらしい・・・

    いったん離れて遠巻きにトイレ周辺をまわってみると、ありましたありました。
    裏手の物置にでっかい巣がむき出しです。 

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    壁の板一枚は高さ18cmありました。巣の高さは70cm超えの特大サイズです。

    私はクロスズメバチ用の防護服をもっていますが、残念ながらそれではキイロスズメバチの針のむしろとなってしまうでしょう。遠くからビデスコで狙ってみました。
    EX-F1のスロー映像です。
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  • オオアオイトトンボ

    今年は水辺をよくまわっているためでしょう、オオアオイトトンボをよく見ます。昨年はなぜか気づくことなく過ぎてしまいました。

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    アオイトトンボのように白い粉を吹いたような感じがありません。

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    水たまりに倒れ込んだイタドリに卵を産んでいるところ。なかなか気に入った場所が見つからないのか、忙しなく場所を変えて産卵していました。

  • ヤマシギ

    日没過ぎ、車で林道を走行中、1羽の鳥がヘッドライトに照らされて飛び上がりました。でも、数㍍先に飛び降りて、こちらをジッと見ています。山の中のシギだからヤマシギかな?とテキトーなことを考えていましたが、あとで調べたら、あれれ・・・確かにヤマシギでした。
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    距離をつめてもすぐには飛び立ちません。こちらからは丸見えだということには気づいていないかのようです。ああ、そうか。ライトに照らされる状況自体、想定外の事なのでしょう。

  • ルリボシヤンマの産卵

    まわりの山々を見ると、もうすっかり紅葉が始まっているのですが、ルリボシヤンマはまだまだ活発に活動中です。
    産卵中の様子をコンパクトデジカメで撮影。
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  • ミノウスバ

    庭のマサキにふわりふわりと飛ぶミノウスバ。ようやく見れました!
    去年の春に幼虫に垣根の良いところを食べられ、でも秋に期待して放っておいたものの、結局マダガスカル取材のため見ることができなかったのです。
    今年は逃すまいと数日注意していたのですが、よかった〜。

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    正面から見た雄。ふわふわしていて可愛いガです。

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    飛び立とうとする雌。ふさふさしたお腹の毛は卵の上をコートするのに使われます。
    抜けやすくなっているのかも知れません。

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    マサキの葉上で交尾。

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    一匹でこれだけ産んだとは驚きです。

    産卵の様子については、かがくナビ 今週の自然だよりをご覧下さい。

  • シャクガの幼虫

    サクラの紅葉進むこの時期限定の擬態、でしょうか。

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    サクラの葉柄そっくりなシャクガの幼虫です。片側が紅く色づいているところなど、すごく芸の細かい擬態です。まわりの枝を見て下さい。質感もそっくり・・・恐ろしいほど似ています。
    でも、こんな風に葉柄だけが残っているなんておかしいわけで、すぐに目に飛び込んできました。

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    指でツンツンさわってみると、ピンと立ち上がりました。シャクトリムシの得意な行動です。これでますます植物にとけ込みました。

  • トホシテントウの幼虫

    カラスウリを食べるトホシテントウの幼虫を見つけました。

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    撮影後、画像を確認したところ、妙な事に気づきました。草食性のテントウムシ特有の網目模様の食痕はいいとして、周囲に一本はっきりとしたスジが見えます。あれ?これはもしや・・・

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    引いて見ると、これは面白い!ぐるりと円を描くようにはっきりとした一本線があります。これは葉を食べる前に最初につける傷でしょう。イケマの葉を食べるアサギマダラの若い幼虫がそのような行動をとります。食べる部位に続く葉脈を断ち切って、イケマの毒性分を弱めるんでしたか・・・。
    トホシテントウの幼虫も同じような目的でしょうか?まず食べる分を決めて、そのまわりを傷つけ、それから内部を食べるようです。今日は時間がないけど、いつか必ず確認しようと思います。

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  • ツリフネソウとトラマルハナバチ

    10/9かがくナビ公開のツリフネソウについて、補足画像です。

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    トラマルハナバチがやってきました。

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    花への侵入開始。

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    入り口はやや窮屈です。中に入るためには、後ろ脚を使って広げるようにします。内部に潜りこむと、イヤでも天井から下がっている雄しべと雌しべが押しつけられることになります。

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    花から出てきたところ。背中側は頭から胸、翅、腹部までしっかり花粉がつきます。胸のあたりは何度も擦れて毛が薄くなっているようです。

    ツリフネソウにとってトラマルハナバチは大事なお客さま。トラマルハナバチの方も、サイズがぴったりなこの花に喜んで吸蜜に来ているようです。

  • イラガのマユ作り

    ああ大失敗。途中までは順調に撮影できていたため油断してしまいました。一番面白い部分を撮り逃してしまい、今日の撮影は残念な結果に終わってしまいました。

    イラガのマユ作りです。ちゃんと観察・撮影したのは初めてです。
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    最初にマユをつくる場所を決めると枝の皮をかじる・・・驚きました。以前、何かで見ているかも知れませんが、少なくとも記憶に残ってはいなかったです。

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    上の写真の50分後には、少しずつですがマユのおおよその形が出来上がってきました。ビデオも同時に撮影していてイイ感じでしたが・・・。

    あいかわらず失敗をくり返しています。あまりに悔しく、次に撮影に成功しないことには事の顛末を報告できそうもありません。こんな絵文字は使ったことがないのですが、今日の私は全く「orz」でした。

  • ショウリョウバッタモドキ

    山形の永幡さんに教えてもらった鳥海山ふもとのショウリョウバッタモドキのポイントを訪れました。秋田県側です。午前中に向かった鮭川で急に思い立って移動したため、無事に着けるか怪しいものでしたが、何とか日没前に到着。
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    やっぱり遅かった。。。気温は下がってくるし高いススキに遮られて薄暗く。。。

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    でも見つかりました!、私はじめて見るショウリョウバッタモドキです。証拠写真程度にしか撮れませんでしたが、もちろん、また日を改めて訪れたいと思います。

    もう一つ、発見がありました。
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    カヤコオロギ。これも初めて見る虫です。長野でも山形でも見た記憶がありません。
    翅が短く幼虫かと思ったら、これで成虫とのこと。どうも鳴かないようです。
    日没近くギリギリの明るさの中で結構目に入ってきました。

  • アキアカネの産卵

    鮭川村で、稲刈り後の田んぼで産卵するアキアカネを撮影。

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    雌のお腹が水面をたたく瞬間をねらってみますが、なかなか難しい!かなりの枚数を費やして、ようやく画面の隅っこに何とか一枚写りました。

  • ホソヘリカメムシの幼虫

    10/2公開の今週の自然だよりでも紹介しましたが、ホソヘリカメムシの若齢幼虫はアリにそっくりです。多くはもっと成長した幼虫で、自然だよりに載せたサイズの幼虫は少数で、ちょっと苦労しました。

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    たぶん2齢幼虫と3齢幼虫と思います。アリに似ているのはこのあたりまで。

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    ホソヘリカメムシの幼虫は所々に集団を作っていて、成長段階をまとめて見ることができます。終齢幼虫くらいになると、もはやアリっぽさは皆無。お腹はクモを連想させます。

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    ちなみに、これが成虫。飛ぶ姿はカメムシとしては非常にシャープで、ハチが飛んでいるように見えます。

  • アオスジアゲハの幼虫

    アオスジアゲハはまだ飛んでいます。庄内でも年3化の発生ありそうです。

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    タブの木の若い葉に小さな幼虫を見つけました。

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    松林の林縁に植えられたタブノキ。幼虫は成長の悪そうな株に多く見つかりました。今、卵を産もうと若い葉を探すと必然、こうなるのでしょう。

  • カブトムシ 卵の孵化

    カブトムシの卵が次々孵化していくのに、なかなか撮影できないでいましたが、ふと、インターバルタイマー撮影したらと思いつきました。
    考えてみれば、カブトの孵化ほどインターバルタイマー撮影に向いているものはありません。ほとんど移動がないからです。
    何で気がつかなかったのかなあ。。。

    というわけで、パソコンとEOS Kissをつないで、ソフトを使ったタイマー撮影をセットして外に出かけました。
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    透けて見える大アゴ、前の晩は開いていましたが、閉じています。孵化間近の徴候です。

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    3時間後に戻って見ると、卵はまだ孵化してませんでした。しかし、何だか形が変わったような・・・上の写真と比較してみると体をひねっているように見えます。卵を内側から割ろうとする体勢に入ったようです。

    ちょうどバッテリーも無くなっていました。予備がないので、いったん外して充電しながらファインダーで観察を続行します。でも、長く見ていると緊張感が薄れてしまうもの、気がついたら割れていました。。。それからバッテリーを装着し、撮影した一枚がこれ↓ 20秒はロスができてしまったでしょうか。
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    どうもうまく殻が割れなかったようです。なかなか殻がはずれずに苦労しているようでした。

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    ようやく殻が外れました。頭部は少し縮んでいる感じがします。

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    更に30分後。頭部は大きくふくらんでツヤツヤしてきました。頭部の色は白いままです。

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    更に2時間後。頭部や脚が茶色っぽく色づいてきました。

    それにしても、あの時バッテリーを外さなければ・・・。何とも悔やまれます。二度と同じ失敗をくり返さないためにも、今さらながらキャノンの予備のバッテリーを注文しました。

  • ヒラタグンバイウンカ

    関西方面にまわったとき、ミドリグンバイウンカを見て、異国の虫を見たような驚きを感じたのですが、近所にもなかなかナイスなやつがおりました。ヒラタグンバイウンカ。ススキの原でオナガササキリを撮影している時に見つけました。

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    見つけたのはこの一匹だけ。でも広いススキの原っぱにはきっとたくさんいるのでしょう。

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    ススキの葉裏にぴったり張りつくようにとまっています。

  • PlayPlay

    0917morning
    鮭川村の朝は濃い霧で始まります。朝日が差してくるのは、朝9時過ぎだそう。
    確かに、鶴岡から行くたびに途中から霧の中に突っ込む感じです。

  • カブトムシ幼虫の脱皮

    1齢から2齢への脱皮の写真を撮ろうと、時々様子を見るのですが、これも失敗の連続です。
    気がついたら、脱皮が終わっているのを見てばかり。一般に昆虫の幼虫は、脱皮の前にしばらく動かなくなりますが、カブトムシの幼虫の場合、その期間はそうとう短いようです。

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    ようやく撮れたのが、ほとんど脱皮が終わったようなこのシーン。まだ腹端には皮が残っていますので、脱皮中という事で一応OKですが、やはり敗北感は残ります。

    (2009/09/06撮影)

  • マダラナニワトンボ

    山形県内で数カ所しか発見されていないというマダラナニワトンボです。最近、Sさんに教えてもらった生息地を訪れてみました。

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    あいにく雲が多く、見つかったのはこの一匹だけでした。何だかとまり方が変です。初めて見るトンボでよくわからないのですが、羽化直後でしょうか。

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    こちらは普通種のアオイトトンボ。成熟した雄で白い粉をふいたようになっています。コバルトブルーの複眼が印象的でした。

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    湿地はもうすっかり秋が深まり、サワギキョウも花盛りを過ぎた感がありました。

    (2009/09/05撮影)

  • アオスジアゲハの幼虫

    鶴岡市内でも、ところどころタブノキを見ます。ひこばえの若い葉を探してみると・・・
    いましたいました。アオスジアゲハの幼虫です。
    丸々太った終齢幼虫。この子たちは、年内に羽化することなく蛹で越冬します。
    ・・・と思います。

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    大きな株を見上げるよりも、道路脇の若い株の方が探しやすいしよく見つかります。

    (2009/09/05撮影)