Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • ハシブトガラス


    鶴岡公園のウメの様子を見に行く途中、驚愕の光景に遭遇しました。頭上のサクラにとまったハシブトガラスが何かくわえています。よーく見ると、何とそれはカワラヒワ。。。

    その数分前の事です。目の前を低く通り過ぎたカラスがカワラヒワを追いかけているのを、私は確かに見ておりました。カワラヒワは急旋回をくりかえしてはカラスを撒こうとしていましたが、結局つかまってしまったのか・・・


    気づいた瞬間はゾッとしてしまいましたが、ヤツは捕らえた獲物に満足そう。カメラを向ける私に、どうだ見てくれと言わんばかりです。
    たくましい!実にたくましいもんです。
    自分でも妙だなあと思いますが、何だか胸が熱くなってしまいました。

  • ネコヤナギ

    赤川の川原に降りてみるまで気づかなかったのですが、川岸のネコヤナギは花が咲きはじめておりました。

    赤い葯が開いて黄色い花粉におおわれます。この配色の美しさは何度見ても素晴らしい。雪がとけているのは川岸だけで、河川敷の運動広場には、まだまだしっかり雪が残っています。でも、その下に、春を待ちかねたもの達が、今か今かと機会をうかがっているのが感じられます。

     

    今日は、被災地に向けて救援物資を届けてきました。 >>>
    タオルに使い捨てカイロ、下着類・・・家にあるものをかき集めて、自転車の荷台に乗せようと思ったら無理でした。結構な量になってしまったのです。
    こんな時はあきらめて車を使いましょう。一週間ぶりにエンジンをかけました。

  • ミスジチョウの幼虫

    日本赤十字に義援金を送ろうと、鶴岡郵便局に出かけました。どこの郵便局でもいいわけですが、よし送るぞ!という気合いが鶴岡で一番の郵便局に向かわせましたが、途中また思いっきり吹雪いてきて・・・全くいったい何なんだろう。。。今日は3月17日、啓蟄はもう10日も前に過ぎてるんだぞ!

     

    銀座通りのアーケードの中にも雪が入ってきます。すでに花芽がふくらみはじめたジンチョウゲも寒そうです。

    ついでに一月に見つけた神社のミスジチョウの幼虫を見に行きました。2ヶ月たっても、もちろん幼虫の作った台座はしっかり枝についています。

    もう1ヶ月もすれば、カエデの新芽も開くでしょう。あともう少しです。

  • 災害ボランティア情報・交通手段・生活必需品

    山形県災害ボランティア情報

    現在のところ、まだ動くべき道が分からないまま。
    自分がまだ消防団員だったら迷わず加わる所ですが、そうしたグループでの参加でないと困難と判断します。
    神戸の時、ボランティアに参加するには自分の寝食を確保した上でという注意があった記憶です。もっともなこと。
    今、現地に向かったところで、犬死にです。
    道が開かれるのを待ちます。

    鮭川の高橋淳さんのページに有用な情報が紹介されています。
    私も自分用のメモも兼ねて、山形県が出している情報をここに紹介します。

    仙台、東京、大阪、新潟方面と山形間の公共交通による移動手段

    県内における主な生活必需品取扱店の営業状況について

  • また雪が


    いつまで雪が降るんだろう?ため息が出ます。でも、被災地に降る雪はこの何十倍も冷たいはず。こっちの雪なんか、いくらでも我慢できますから、せめて太平洋岸には暖かい陽射しが届くよう、祈ります。

  • 止まった時計を動かそう


    自室で作業中、ふと気がつきました。時計の音が消えている・・・見上げて胸がズキンとなりました。なんと、あの地震があった時間に、私の時計も止まったのです。鶴岡に移ってから愛用している、おそらく最後の世代の振り子時計。

    地震の揺れが振り子の揺れを相殺して、停めてしまったのです。揺れの時間は相当に長かったですから、こんなことも起きてしまうわけです。

    時計を早く動かさなくっちゃと思いました。私の気持ちもどこか止まったまま。それを時計にたしなめられたような気がしました。1枚写真を撮って、日付・時間を修正、ふたたび振り子を揺らしはじめました。

    今日は室内の暖房をとめて節約しています。足下には湯たんぽ、外出用の格好で、なんだ全然オッケーではないですか!

  • 無事にいます

    鶴岡も揺れましたが、幸い私の家周辺は無事です。
    山形県内の大部分が停電していますが、ここは今のところ電気・ガス・水道すべて問題無しです。電話は繋がりにくい状況ですが、一眠りしたのち、ネットに繋がったことに非常に驚いています。

    仙台の友人たち、どうしてますか?
    しばらくは、幹線道路も渋滞が続くんでしょうし、ガソリンの供給はどうなるのでしょう。何か助けになりたいけど今は動いてはいけない。

    ああ・・本当に本当に、ひどいことになってしまいました。

  • 顕微鏡対物レンズでチョウの卵

    キャノンの5×以上の倍率をどうやって得られるか、色々模索しております。

    先日、顕微鏡対物レンズの良さそうなのを見つけて、写真用に使えるものかどうかもわからないまま入手。メスアカミドリシジミの卵を撮影してみました。

    絞りのないレンズなので、ボケボケになってしまうだろうと思ってファインダーをのぞいてみると、あれ?、思ったより深度があります。コレなら使えるかもと期待しました。

     

     


    でも、深度合成した写真を見ると、結構怪しい部分が見られます。妙にフラットな白い部分がたくさんありますが、そのあたりは、うまく合成しきれなかった可能性があります。いつもより細かいピッチで30枚撮影の合成なのですが、まだ足りないのかも知れません。ボケが強くて、それで合成が難しくなっている可能性もあります。このあたり、さらに追求していきたいと思います。

     

     


    ミズイロオナガシジミも撮影してみました。こちらは、あまり変な感じもなく、キャノンのMP-E65mmでは解像できなかった部分もしっかり見せてくれました。まずいことに、保管中にカビが成長してきたようです。このクモの糸のようなものは、おそらく菌糸でしょう。

    ちなみにこのレンズ、OLYMPUSの金属顕微鏡用の対物レンズ10×です。

  • アオスジアゲハの蛹


    海沿いの林を見てまわっていて、ふと、1本のタブノキが気になりました。高さ2mもない、まだ小さなタブノキの上の方に、いかにもアオスジアゲハの幼虫が残したような食痕が見られます。秋にそこで育ったものがいるとすればと覗き込んだら・・・ありました!!

     


    これまで野外で卵も幼虫も見ていますが、蛹は見つけたことがありませんでした。色は全体にきれいなので、とりあえず寄生されている様子はありません。勘ですが、生きていると思います。羽化は5月上〜中旬かと思います。それ以降に確認すれば、無事越冬できたかどうかも分かるでしょう。

     

  • ハヤブサ


    真下を通り過ぎてから、電柱に止まっている鳥がハヤブサであることに気づきました。雪解けが進み、ようやく通れるようになった農道でのこと。そっと引き返し、そろりそろりと近づきました。

     

    高速で獲物を狩る印象の強いハヤブサですが、止まっている姿も、飛んでいる姿を見ても、結構ふとっちょで、チョウゲンボウの方がよっぽどシャープな感じがします。それが、風に乗ったときや、高空から弾丸のように落下してハトやカモを仕留める時は、まるで別の鳥。最速の猛禽へとスイッチを切り換えます。

  • ヤママユガの卵


    急に冬が戻ってきました。せっかく地面がのぞきはじめた所も、また雪におおわれて、寒いこと寒いこと・・・。室内で、採集してきた卵の拡大撮影&深度合成作業をやっておりました。これはヤママユガの卵。拡大倍率は4×ですが、すでに十分なサイズです。

     

     


    卵の表面には様々な汚れが見えます。緑色の部分は藻類の集まりでしょうか。こんな小さなガの卵の表面にしっかり生き続けているなんて、すごい。。。考えてみれば、この汚れの一つ一つも、微細な生物たちにとっては世界そのものだったりするのかも知れません。ミクロな世界をちょっとのぞいただけで、色々考えてしまいました。まさに、奥の深い世界です。

  • カシワの卵二種

    最近カシワで見つけたゼフィルスの卵を、室内で5×で撮影してみました。注目したのは卵の大きさです。

    庄内のカシワ林に見られるゼフィルスは、ハヤシミドリシジミとウラジロミドリシジミの二種。両者とも卵の形状はよく似ていて区別は非常に難しいのですが、サイズの違いで区別できるとのこと。それなら、いつもの5×固定で撮影すれば、識別できるだろうと思いました。

    撮影したのは次の5個の卵です。


    さあて、やっぱり微妙な差です。
    一枚目の卵は他に比べてやや大きいようです。これがハヤシミドリシジミで、他はすべてウラジロミドリシジミということでしょうか。
    採集した場所についても、実は一枚目のものだけが全く離れた場所で、他はほぼ1km圏内で採集したものです。

    このまま飼育を続けていけば、答が出るのでしょうけど、相当に根気のいることです・・・う〜ん

  • クロモンサシガメの幼虫

    川原の石をひっくりかえしていたら、こんなカメムシの幼虫が何度か出てきました。
    クロモンサシガメの幼虫と思います。

    ちょっと気味の悪い写真ですが、こんなシーンもありました。
    ワラジムシやヤスデの死骸と並ぶようにうずくまっていた幼虫。

    もしや、越冬中も周りの虫を補食するのではないでしょうか?

  • 月山道の雪崩

    鶴岡への戻り途中、月山道が雪崩で通行止めとの情報・・・
    もう高速に乗っていて西川料金所を通過しようというところまで来ていました。
    この時点ではまだ高速は通行止めになっていなかったので、Uターンする機会を逃し、終点まで走るはめに。まあいいや。もしかしたら撤去作業が進んでいるかも知れないし。

    月山ICに着いて驚いたことには、現場はすぐそこ。
    警察車両やレスキュー隊も待機していて、除雪車の作業を見守っています。
    状況を確認したかったですが、すぐに戻り方向に誘導されてしまいました。

    大井沢まで来て、新庄周りで鶴岡に帰らなければならないとは、ちょっとため息が出ます。それに意外に早く復旧が進んだりするかも知れません。現場が見える対岸にのぼって様子を確認してみることにしました。
    そして、そこでようやく、恐ろしい現場の状況が見えてきました。

    ↓さらに詳細の見える画像です。

    ニュースによれば30mに渡って、最大5mの雪でおおわれてしまったそうです。
    幸いにして巻き込まれた車はなし。本当に良かったです。

    同じ場所から雪崩の危険箇所が何カ所も見えます。
    表層雪崩ではなく、全層雪崩。今も2m以上ある雪の層が一気に落ちてきたら、大変なことです。

    今年はどこも積雪が多いので、みなさん、十分に気をつけていきましょう!

    現場の安全が確保されるまで当分通行止めは続くようです。
    28日14時にいたっても、まだ復旧していない模様。

    6日より開通しました。
    ただし、夜7時〜朝6時までは引き続き通行止めですので、ご注意を

  • タマバチの一種

    また別の場所で(国道脇のカシワ林)産卵中のタマバチを見つけました。
    体長3mmほどの小さなやつです。
     
    12月に撮影下物とは明らかに別種です。この種のタマバチは活動期は1月までと思っていましたが、2月末に出るものもいることがわかりました。

    ところでこの場所。2年前にハヤシミドリシジミの卵を探して見つからなかった事がありました。
    しばらく卵探しが続いているので、今は目がちょっと効くようです。
    今回は見つかりました!
     

  • 冷たい雨

    早朝から雨になりました。
    昨日までの高温状態を考えると、もしかしたらアカガエルが騒ぎだしているかも知れません。
    朝飯を食べるとすぐに出かけてみました。

    でも、やっぱり空振りです。この日の雨はちょっと冷たすぎました。カエルの姿は全くありません。
     

    でも、雨は雪を確実に解かしてくれています。ここ数日で、ずいぶん雪が消えました。
     

  • 2倍テレコンへの期待は・・・

    Kenkoの2倍テレプラスの旧タイプ、MC7 DGが格安で出ていたので、思わず衝動買い。届いてすぐに試したのは、MP-E65mmの最大倍率の拡張、5倍→10倍の画質です。

    もちろん、テレコンに過度の期待をしてはいけません。ですが、先日、ミズイロオナガシジミの卵をトリミングで掲載しながら、1つ思ったことがありました。

    5倍で撮影した画像を画像処理で2倍にリサイズしたものと、テレコン2倍で撮影したものと、果たしてどちらが解像度の高い結果が得られるのか?

    こういう時は、ついつい、見えないものに期待してしまいます。試さなくては、どうにも落ち着かなくなってしまいました。で、早速結果ですが、リサイズしてアップした方が、若干ですが、画質がいいという答が出ました。
    モデルはアカシジミの卵。左がMC7を使った画像、右は20日撮影のものをPhotoshopでリサイズ&トリミングした画像です。
     
    両者とも、F5.6でピントをずらしながら複数枚撮影後、Photoshopにて深度合成しています。

    そして、それぞれの部分アップ(ピクセル等倍)。
     

    見ての通り、違いはごくわずかなものです。
    ただ、テレコンを使うと、画面は暗く、画角も狭く、重くなって、撮影が難しくなります。
    そこを考えると、普通に撮影してリサイズやトリミングする方が断然良し、です。

    では、せっかく買ったテレコンは・・・?
    ビデオ撮影に使えば、写真以上に威力を発揮してくれることでしょう。
    GH2に使えば、どれだけの倍率が得られるでしょう? これまた悪い想像です・・・

  • ミドリシジミの卵

    ハンノキ林はどことなく春めいてきました。

    ほんの一部ですが花穂が開きはじめたようです。

    左は雄花、右は雌花。
     
    まだ開いているとは言えないでしょうね。でも、だいぶ柔らかくなってます。

    ついでにミドリシジミの卵を探してみました。ようやく見つけた卵塊1つ。
     

    見つけたのはここです。

    2年前とほぼ同じ場所。。。

    すっかり春の日差しです。この日も相当雪解けが進みました。

  • マルトビムシの一種

    軽く雪が降ったりしましたが、やはり気温が高めで、雪の上には先日にも増してマルトビムシがたくさん出ていました。

    雪の上の落ち葉に、小さな黒い点が遠目にもたくさん見えています。
    体長1mmほどの小さな生きものです。

     

    かがくナビ 今週の自然だよりにも紹介しています

  • アカシジミの卵

    17日に採集したアカシジミの卵(ウラナミアカの可能性も?)を、5×で撮影し、深度合成してみました。

    卵の周りに付着しているのは、枝または葉柄の表面の毛を掻き取ったもの。
    以前、小諸で産卵中の様子で海野さんと確認したことを、思い出しました(小諸日記より
    こうして冬に見ると、枝はつるっとしているので想像がつかなくなってしまいます。

    こちらも17日のものと同じ。ウラジロミドリシジミでしょうか?
    同じく5×で撮影していますが、アカシジミの卵よりだいぶ小さく見えます。

    さらに他のミドリシジミの撮影を続けていきます。