ミドリシジミの卍飛翔。オス同士が互いに牽制しあって、ぐるぐる回転するように飛びます。
庄内砂丘と平野の境に点々と残るハンノキ林。ミドリシジミは、幼虫がハンノキの葉を食べて育つため、ハンノキ林に完全依存した暮らしをしています。山よりもむしろ平野部の湿地に多い、ちょっと変わったゼフィルスです。私がいつもミドリシジミを撮影しているのは、庄内空港に接する緑地です。
ごく普通種で話題にならないくらいですし、今のところ数も多いのですが、最近は急に開発が進むのを見ることが多く不安です。湿地のハンノキ林なんて利用価値のない土地として、真っ先にターゲットにあがりそうではないですか。特に怖いのがメガソーラーと風車で、広大なスペースが更地になってしまえば、ミドリシジミはもちろん全滅です。
ヒトスジシマカの吸血シーンを、GH5のVFRスロー(144fps)で撮影しました。144fpsまではEXテレコンを併用できるので、私はよくこのレートを使っています。0:22 赤い血が細い口の中を上り始める0:28 赤い血の上り始め アップでレプレイ0:34 お腹に血が溜まっていく様子 ノーマルスピード1:03 口を抜いて飛び立つ
ハッチョウトンボの産卵は、Chronosでのウルトラスローを持ち出すまでもなく、GH5のVFRスローくらいの方が、観察にはちょうどいいです。連結飛翔は撮影180fps、産卵からは144fps撮影で、再生はどちらも30fps・・・6倍または4.8倍スローです。
ミドリシジミを撮影中、地面に置いたカメラザックにヒトスジシマカが群れ飛んでいました。私のカメラザックは、黒いし背中の汗が染みついているので、蚊がよく集まります。飛び方を見ると同じコースを回っているので、ほぼ雄ばかりと思われました。
ウルトラスローで見ると、ピントの合ったところを見る限り、やはり雄ばかりのようです。雄はよく雌の来そうなところに群れて、雌が来るのを待ち構えています。人の近くでも、刺さずにただ飛び回っている蚊がいたら、それはまず雄と思って間違いないでしょう。雄は決して血を吸いません。
引きの絵は1000fpsですが、羽ばたきが細かすぎて、まるで全く翅を動かしていないように写っています。3000fpsに設定したら、羽ばたきが見えてきました。
高速度カメラで撮影して、ハグロトンボの着地の巧さに感心しました。シオカラトンボでもハッチョウトンボでも、着地点のちょっと上空で一度ホバリングしてからとまります。だから、ハグロトンボの着地を始めて狙ったときは、画面の少し上をあけたフレーミングで待ったのですが、結果は画面の下のほうで完結して間抜けな絵になってしまいました。そんな無駄なスペースは要らなかったのです。2回目からは上は開けずに待ってバッチリ。
改めて着地の様子を観察すると、上下にも無駄がないし、最後にぴったり静止姿勢で決まるあたりも実に見事です。
ハッチョウトンボの雄同士のテリトリー争い。前半はパナGH5のスロー動画、後半はChronos 2.1によるスーパースロー動画です(冒頭のワンカットはノーマルスピード)。
肉眼だと高速でグルグル二匹で回っているだけのようですが、スーパースローで見ると、お互いにらみ合い、互いに牽制しあって、複雑に飛んでいる様子が見えてきます。
高速度カメラChronos 2.1で、スジグロシロチョウのホバリングを撮影しました。
実は画面の下に交尾拒否の雌がいて、その上を、雄が未練がましく飛び回っているという状況です。はばたきの様子をじっくり観察させてもらいましょう。
野外で鳴いている姿を撮影するのは非常に困難なエゾスズです。ガラス水槽で飼育しながら鳴いている様子を撮影しました。後半、オス同士が向かい合って争います。でも、エンマコオロギのように大アゴで噛み合ったりせず、どうやら右側が勝ったようですが、それほど闘いを好まないようですね。
エゾハルゼミも結構歩きまわりながら鳴く撮影が難しいセミです。ヒグラシよりも一回り小さく、ブナの高いところで鳴いている事が多いので、なかなか見つかりません。この日は双眼鏡を忘れてしまって、余計に苦労しました。GH5 + DMW-XLR1Sennheiser + MKH8060
ZOOM F6, Sennheiser MKH8020s, 2021年6月19日 鶴岡市
とっても久しぶりの音集めPodcastです。鶴岡市のキンヒバリの声。ウグイスやアカショウビン、クロツグミ、ホオジロほか、鳥の声もたくさん入っています。ケラの声も・・・
しばらく6月の鶴岡から遠ざかってしまっているあいだに、とっても生息範囲が広がっていることを知りました。数もずっと多いです。キンヒバリも長翅型が出るそうですから、長距離を移動して一気に分布を拡げるのかも知れません。
自作虫の眼レンズを使ってカブトムシの蛹化の撮影にトライしました。土の中に作られた蛹室に潜入して観察するイメージで作画しましたが、画質はともかく自作虫の眼レンズがぴったり。今までにない絵が撮れたと思います。
前半はパナGH5Sによるスロー動画、後半はChronos 2.1によるスーパースロー動画です(冒頭のワンカットはノーマルスピード)。
獲物を捕らえる大アゴの動きは秒3000コマでも一コマ分しかありません。まさしく一瞬で閉じられます。何かバネじかけのような強力な破壊力を感じます。
裏面の白い斑紋が美しく、ヒョウモンの中では私はやっぱりウラギンが一押し。出始めで傷や破れもなく、美しい状態をハイスピードで撮りたかったので、今日の出会いは嬉しかった!
翅の表面の細かい毛がゆれる様子が美しく、アップでリプレイしてみました。
飼育下で撮影したスズムシの孵化の様子。実は、それほど手間もかかってなく、数日前にホームセンターから買ってきたばかりのスズムシの卵です。袋の中で半分くらいが孵化していました。たぶん、そのまま放置され処分されるところ、ぎりぎりセーフでした。これから色々撮影させてもらいましょう。
まず地上に出てくるのはエビのような姿の前幼虫。体が半分くらい地表に出ると動きを変え脱皮して、一齢幼虫となります。孵化直後の幼虫はご覧のとおり、透き通るような真っ白な姿ですが、一時間もすると黒くなります。面白いと思ったのは長い触角を下唇ひげで引き抜くところ。成虫に羽化するときも同じような動きが見られます。飼育下でもなかなか観察しにくい孵化シーンと思います。この動画で、じっくり観察してみてください。
アゲハの幼虫がサンショウの葉を食べる様子を高速度カメラChronos2.1で撮影。撮影1000fps(1920×1080)、再生24fps, 60fps
FHDの動画を最大600%トリミングしています。
Chronos 2.1でハッチョウトンボの産卵シーンが撮れました。けれど、このシーンは秒1000コマで撮る必要もなかったかも。2〜3秒撮影してSSDへの書き出しに数分かけてしまうので、ワンチャンスしか狙えませんし、いいことありません。雄にはずっとピントがあっていますが、雌にピントが合っているのはわずかしかありません。次にチャンスがあったら絶対GH5のVFRで撮影します。
トリミングなしのFHD1000fpsの動画をAdobe DNG RAWのスーパー解像度で4K化しました。
ハッチョウトンボ雄の飛翔を高速度カメラChronos2.1で撮影。
真っ赤に成熟した雄が目立ってきました。飛び立ちの瞬間はスローでもあっという間に画面から消えてしまいますが、戻ってくるところは比較的ゆったりと飛翔の様子を観察できます。前翅と後翅は全く違う動きをしていることがよくわかります。
たぶんナミハンミョウの幼虫です。巣穴から顔を出したり引っ込めたりしているだけの動画、獲物を捕るシーンはありません。それでも、昆虫好き、ハンミョウ好きなら、飽きずにずっと見ていたいシーンかもしれませんね。
マガリケムシヒキの飛び立ちの様子を高速度カメラChronos2.1で撮影。
面白かったのは3カットめ(4カットめは同じ映像のトリミング)。くるっと回転しながら後方に飛び立ちますが、なんか無駄に回っている感じがします。たぶん右回りだってできると思うのですが・・・。この一匹は左回りが得意で無駄とわかってもつい左回りでやってしまうとか、左回りがいいと思ったけど余計回らなければならなくなってしまったとか、想像しながら見ると楽しい映像かもしれません。
Chronos2.1 スロー映像集
ハラビロトンボ雄の飛翔を高速度カメラChronos2.1で撮影。
いつも通っている湿地ではトンボのシーズンが始まっていました。ハラビロトンボは青く成熟した雄たちが水辺にテリトリー争いを繰り広げています。ハイスピードカメラの性能は十分なのですが、操作する人間の頭と手が追いつきません!