Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

投稿者: 高嶋 清明

  • テントウムシの移動

    あまり使われていなさそうな作業小屋。
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    ここにテントウムシが多数集結していました。
    屋根のあたりに集中して歩いています。
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    越冬場所を探して移動中なのか、ここを越冬場所に選んで集結しているのか、見ているだけではわかりません。後日、改めて調べてみましょう。

    気温も上がって気持ちのいい1日でした。いたるところでテントウムシやカメムシの集団に会いました。うかつに車の窓を開けられないくらいでした。

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    紅葉は里にも下りてきました。

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    真っ赤に染まっているのはカエデのようです。

  • エゾゲンゴロウモドキ

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    県内某所で採集したエゾゲンゴロウモドキ。雄です。

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    こちらも雄。別個体です。

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    これは雌。雌は雄と比べて一回り小さく、はっきりした縦スジがあります。

    秋の池をイメージした水槽セットで撮影しました。ちょっとゴミが多く満足できていません。エゾゲンゴロウモドキは北海道と東北地方に生息するゲンゴロウです。希少種なうえに生息地は局所的。撮影を済ませたら、もとの池に放しに行きます。

  • ビロウドサシガメ

    砂浜近くの道を歩いていると、真っ赤なお腹のカメムシがもがいているのを見つけました。何でしょう。
    見たことのないカメムシです。
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    赤黒というと、毒虫に擬態しているのでしょうか。

    もとに戻ってもすぐに動きません。
    もがきすぎて疲れちゃったのでしょう。
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    調べてみたところビロウドサシガメとわかりました。特に珍しいものではないようです。縁がなかっただけなのでしょう。

  • ヒメカマキリ

    昨年、とある公園のサクラ並木でヒメカマキリを見つけて喜んでおりましたが、今年も結局早い時期に見つけることができず、秋も深まってからの再開となりました。
    でも、今年は場所が違います。サクラよりずっと低いシャリンバイの植え込みで日向ぼっこしていました。結構まとまった数です。少なくとも5匹はいました。
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    あとで確認していて、上のもう一匹に気づきました。もっと引いて撮影しておけばよかったかな?

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    体長3cmほど。太めですが、バランスのいい可愛いカマキリです。

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    顔のアップ。小さいのでピントが浅くなってしまう。。。ガでも食べていたのか、細かい毛がついています。

    数日前、高館山の動植物についての小冊子「高館山の自然」(昭和56年)を見ていて、ハラビロカマキリの記述がありました。え〜!いるんだ!とにわかに盛り上がり、それでこの時期にいそうな場所はと気にしてまわっています。4年前の今頃、私は香川県にいて、日当たりのよい壁や常緑の葉の上でハラビロカマキリが多く日向ぼっこしていたのを思い出します(楽しかったなあ)。

    もちろん誤認の可能性も考えられます。たとえば「高館山の自然」にこのヒメカマキリの記載がなかったあたりで、もしや?と思ったりします。そして30年前の記録ですから、今とはだいぶ違うはずです。

    ※後日、山形昆虫同好会会誌29号(2000)の岡部光一さんの記事「カマキリ目の採集記録」を見ました。記事によると、岡部さんも「高館山の自然」のハラビロカマキリの記載に注目し、付近を調査されたけれど見つからなかったとのことです。
    岡部さんの記事には、庄内地方でのウスバカマキリについてもふれられていました。私はまだ見ていない種ですが、是非見つけてみたいと思っています。

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    10/29追加

  • ヒメツユムシ

    ヒメカマキリのいたシャリンバイの植え込みには、ヒメツユムシもいました。ツユムシといっても、これはササキリモドキ科の昆虫です。山形県が北限とされています。
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    ヒメツユムシも発音するようです。でも、50kHzという高周波だそうで、人間の耳にはまず聞こえないものと思います。

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    シャリンバイの植え込みにはクロスズメバチも多数集まってきていました。雄バチや新女王ではなく働きバチです。目当てはアブラムシの甘露?

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    海を見下ろす高台にて。シャリンバイは自生ではなく植えられたものでしょう。

  • 月山道の紅葉

    鶴岡〜西川往復の際に撮影。月山道は自動車専用道路だから、いくらキレイな紅葉だからといって道脇に車をとめて撮影するわけにはいきません。この日は、ところどころ工事で停められたので、滅多にないチャンスでした。気がつくと前後の車みんな窓からカメラを向けていました。

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  • キイロスズメバチ

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    とある山林公園にて、人気のないログハウス形式のトイレ周辺で何だかイヤな感じがして緊張しました。キイロスズメバチが威嚇してきます。どうも巣が近くにあるらしい・・・

    いったん離れて遠巻きにトイレ周辺をまわってみると、ありましたありました。
    裏手の物置にでっかい巣がむき出しです。 

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    壁の板一枚は高さ18cmありました。巣の高さは70cm超えの特大サイズです。

    私はクロスズメバチ用の防護服をもっていますが、残念ながらそれではキイロスズメバチの針のむしろとなってしまうでしょう。遠くからビデスコで狙ってみました。
    EX-F1のスロー映像です。
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  • オオアオイトトンボ

    今年は水辺をよくまわっているためでしょう、オオアオイトトンボをよく見ます。昨年はなぜか気づくことなく過ぎてしまいました。

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    アオイトトンボのように白い粉を吹いたような感じがありません。

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    水たまりに倒れ込んだイタドリに卵を産んでいるところ。なかなか気に入った場所が見つからないのか、忙しなく場所を変えて産卵していました。

  • ヤマシギ

    日没過ぎ、車で林道を走行中、1羽の鳥がヘッドライトに照らされて飛び上がりました。でも、数㍍先に飛び降りて、こちらをジッと見ています。山の中のシギだからヤマシギかな?とテキトーなことを考えていましたが、あとで調べたら、あれれ・・・確かにヤマシギでした。
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    距離をつめてもすぐには飛び立ちません。こちらからは丸見えだということには気づいていないかのようです。ああ、そうか。ライトに照らされる状況自体、想定外の事なのでしょう。

  • 紅葉

    オオアオイトトンボやキイロスズメバチを撮影した場所にて。周囲の山々は美しく紅葉していました。標高は300mほどです。
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    こちらは標高600ほどの場所。夕方には冷え込んで上着がないとガタガタ震えてきそうです。
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  • ルリボシヤンマの産卵

    まわりの山々を見ると、もうすっかり紅葉が始まっているのですが、ルリボシヤンマはまだまだ活発に活動中です。
    産卵中の様子をコンパクトデジカメで撮影。
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  • 紫外線写真

    時々、思い出したように引っ張り出して妙にはまってしまうビョーキのようなものがいくつかあります。紫外線写真もその1つ。

    先日、紫外線透過・可視光吸収タイプのフィルターを入手し、いつものE-520+マクロ50mmで試写してみました。そのうちの一枚を紹介します。セイヨウタンポポです。
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    デジタルカメラは意外に紫外域への特性がいいようです。その中でも、うまい具合に手持ちのOLYMPUSは感度が良さそうに思います。他では、ここまで写らないかも知れません。

    まずは以前にもよくやったように、RGB各チャンネルに分割します。
    レッド
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    グリーン
    PA070425_G

    ブルー
    PA070425_B

    前によくやった方法ですと、このブルーのみをグレースケールでモノクロ化して、明るさを調整します。こんな具合になります。
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    紫外線を吸収する中央部分が濃くなりました。
    通常は見えないブルズアイとよばれる模様です。

    フィルターはU-330というタイプのもの。330nm付近にピークを持ち、700nm付近をピークに近赤外線も通してしまうフィルターです。この選択は失敗だったかも知れません。この赤外線の影響がどのくらい画像に出ているのか分からず、得られた画像をどう解釈したらよいのか分からなくなってしまいました。U-340、U-360など、他の紫外線フィルターの方が、赤外線の影響がずっと少なく、よかったかも知れません。でも、U-330は250nmあたりから特性があるので、魅力的に思われました。

    といっても・・・
    カメラの画像素子の紫外線への特性自体、それほど良くないはずです。CCDの分光特性(バンドパスフィルター込みの)も分からないままなので、何をやっているのかという世界かも知れません。

    さて、ここから更に冒険します。ブルーとグリーンをカラー合成、Gチャンネルでは明るくBチャンネルでは暗く写っていた部分が黄色く染まっているようです。
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    とっても危険な遊びかも知れません。そう思って見て下さい。見た瞬間にキレイ!と思えてすぐに公開したかったのですが、一週間近く迷ってしまいました。この合成法は、ブルズアイやネクターガイドが色別され見やすくなるのではと期待しているのですが、誤った情報を流してしまうことになるのではないかと、正直怖いです。

    1人で考えていても意味がないと思いましたので、思い切って公開してみます。
    上記のような撮影法で得られた画像を果たしてどう処理すればベストなのでしょう?ご意見をお聞かせ下さい。

    追加します。
    上記、BとGチャンネルのカラー合成で得られたブタナの花です。
    小さなヒラタアブが来ていました。PA070432_BG

  • ミノウスバ

    庭のマサキにふわりふわりと飛ぶミノウスバ。ようやく見れました!
    去年の春に幼虫に垣根の良いところを食べられ、でも秋に期待して放っておいたものの、結局マダガスカル取材のため見ることができなかったのです。
    今年は逃すまいと数日注意していたのですが、よかった〜。

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    正面から見た雄。ふわふわしていて可愛いガです。

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    飛び立とうとする雌。ふさふさしたお腹の毛は卵の上をコートするのに使われます。
    抜けやすくなっているのかも知れません。

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    マサキの葉上で交尾。

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    一匹でこれだけ産んだとは驚きです。

    産卵の様子については、かがくナビ 今週の自然だよりをご覧下さい。

  • シャクガの幼虫

    サクラの紅葉進むこの時期限定の擬態、でしょうか。

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    サクラの葉柄そっくりなシャクガの幼虫です。片側が紅く色づいているところなど、すごく芸の細かい擬態です。まわりの枝を見て下さい。質感もそっくり・・・恐ろしいほど似ています。
    でも、こんな風に葉柄だけが残っているなんておかしいわけで、すぐに目に飛び込んできました。

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    指でツンツンさわってみると、ピンと立ち上がりました。シャクトリムシの得意な行動です。これでますます植物にとけ込みました。

  • トホシテントウの幼虫

    カラスウリを食べるトホシテントウの幼虫を見つけました。

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    撮影後、画像を確認したところ、妙な事に気づきました。草食性のテントウムシ特有の網目模様の食痕はいいとして、周囲に一本はっきりとしたスジが見えます。あれ?これはもしや・・・

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    引いて見ると、これは面白い!ぐるりと円を描くようにはっきりとした一本線があります。これは葉を食べる前に最初につける傷でしょう。イケマの葉を食べるアサギマダラの若い幼虫がそのような行動をとります。食べる部位に続く葉脈を断ち切って、イケマの毒性分を弱めるんでしたか・・・。
    トホシテントウの幼虫も同じような目的でしょうか?まず食べる分を決めて、そのまわりを傷つけ、それから内部を食べるようです。今日は時間がないけど、いつか必ず確認しようと思います。

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  • ツリフネソウとトラマルハナバチ

    10/9かがくナビ公開のツリフネソウについて、補足画像です。

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    トラマルハナバチがやってきました。

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    花への侵入開始。

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    入り口はやや窮屈です。中に入るためには、後ろ脚を使って広げるようにします。内部に潜りこむと、イヤでも天井から下がっている雄しべと雌しべが押しつけられることになります。

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    花から出てきたところ。背中側は頭から胸、翅、腹部までしっかり花粉がつきます。胸のあたりは何度も擦れて毛が薄くなっているようです。

    ツリフネソウにとってトラマルハナバチは大事なお客さま。トラマルハナバチの方も、サイズがぴったりなこの花に喜んで吸蜜に来ているようです。

  • イラガのマユ作り

    ああ大失敗。途中までは順調に撮影できていたため油断してしまいました。一番面白い部分を撮り逃してしまい、今日の撮影は残念な結果に終わってしまいました。

    イラガのマユ作りです。ちゃんと観察・撮影したのは初めてです。
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    最初にマユをつくる場所を決めると枝の皮をかじる・・・驚きました。以前、何かで見ているかも知れませんが、少なくとも記憶に残ってはいなかったです。

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    上の写真の50分後には、少しずつですがマユのおおよその形が出来上がってきました。ビデオも同時に撮影していてイイ感じでしたが・・・。

    あいかわらず失敗をくり返しています。あまりに悔しく、次に撮影に成功しないことには事の顛末を報告できそうもありません。こんな絵文字は使ったことがないのですが、今日の私は全く「orz」でした。

  • ショウリョウバッタモドキ

    山形の永幡さんに教えてもらった鳥海山ふもとのショウリョウバッタモドキのポイントを訪れました。秋田県側です。午前中に向かった鮭川で急に思い立って移動したため、無事に着けるか怪しいものでしたが、何とか日没前に到着。
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    やっぱり遅かった。。。気温は下がってくるし高いススキに遮られて薄暗く。。。

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    でも見つかりました!、私はじめて見るショウリョウバッタモドキです。証拠写真程度にしか撮れませんでしたが、もちろん、また日を改めて訪れたいと思います。

    もう一つ、発見がありました。
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    カヤコオロギ。これも初めて見る虫です。長野でも山形でも見た記憶がありません。
    翅が短く幼虫かと思ったら、これで成虫とのこと。どうも鳴かないようです。
    日没近くギリギリの明るさの中で結構目に入ってきました。

  • アキアカネの産卵

    鮭川村で、稲刈り後の田んぼで産卵するアキアカネを撮影。

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    雌のお腹が水面をたたく瞬間をねらってみますが、なかなか難しい!かなりの枚数を費やして、ようやく画面の隅っこに何とか一枚写りました。

  • ホソヘリカメムシの幼虫

    10/2公開の今週の自然だよりでも紹介しましたが、ホソヘリカメムシの若齢幼虫はアリにそっくりです。多くはもっと成長した幼虫で、自然だよりに載せたサイズの幼虫は少数で、ちょっと苦労しました。

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    たぶん2齢幼虫と3齢幼虫と思います。アリに似ているのはこのあたりまで。

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    ホソヘリカメムシの幼虫は所々に集団を作っていて、成長段階をまとめて見ることができます。終齢幼虫くらいになると、もはやアリっぽさは皆無。お腹はクモを連想させます。

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    ちなみに、これが成虫。飛ぶ姿はカメムシとしては非常にシャープで、ハチが飛んでいるように見えます。