投稿者: 高嶋 清明

  • オオヨシキリ

    アシ原にオオヨシキリの声がにぎやかだ。
    アップを狙っていると、なわばり争いの激しさがよくわかる。
    同じ場所で長く鳴きつづけているものは少ない。

  • エゴツルクビオトシブミなど

    エゴノキの葉をまくエゴツルクビオトシブミ。
    5月の巻いているものを見送ってしまったが、花の咲くこの時期にも巻くようだ。
    右はヒゲナガオトシブミ。キイロヒゲナガではない方の、である。
    P6199996 P6190105

    サルトリイバラにつくアカクビナガハムシ。
    作り物のように鮮やかな赤の、1cmに満たないかわいらしいハムシだ。
    右はトホシテントウ。
    スズメウリだろうか、このところ草地のツル植物についているのをよく見かける。
    P6190220 P6199991

    エゴの花はそろそろ終わりだが、そこに見つけたヒメトラハナムグリ。
    毛むくじゃらな姿は、一見するとマルハナバチのようでもある。
    P6190009

    ついでに、エゴノキの花に来ていたマルハナバチ2種。
    左はコマルハナバチの雄で右はトラマルハナバチ・・・だろうか?
    マルハナバチの見分け方は、いまだよくわからないまま。自信がない。
    P6190018 P6190022

  • オニノヤガラ

    鶴岡のSさんより、近くにオニノヤガラあると教えてもらった。
    「え、何ですか?そんなの聞いたことがありません。。。」
    それではと連れて行ってもらった場所は、私もよく通る道のすぐ脇。

    枯れたウバユリのようで、そうじゃないものが何本も突っ立っている。
    これがオニノヤガラ。漢字にすると「鬼の矢柄」だ。
    高さは1メートル以上ありそうだ。

    P6190197 P6190172

    オニノヤガラはラン科の腐生植物。
    ナラタケ菌との共生関係を持ち、栄養をもらって育つ。
    ギンリョウソウ(6/2)はイチヤクソウ科だが、あれと似たような生態ということか。

  • ゴイシシジミ

    ササに葉にとまったゴイシシジミ。
    アリもいるし、葉裏にアブラムシもいるかと続くシーンに期待したのだが、そううまくはいかなかった。
    成虫はアブラムシの甘露を好み、幼虫はアブラムシを食ってしまう。

    まずは生息地を確認できてよかった。
    ゴイシシジミについては、何といっても肉食の幼虫という点が面白い。
    P6190025

  • チョウセンアカシジミ

    今年から、チョウセンアカシジミの撮影には事前に町の教育委員会(文化財担当)に
    届け出る決まりとなっている(電話0238-62-2141)。
    私も事前にことわりを入れて、昨年より通っているポイントを訪れた。

    今年はチョウセンアカシジミの発生も早まっているらしい。
    もうすでに幹に新しい卵がたくさん産みつけられている。
    最初、パッと目に入ってくる数は少なめだったが、周辺の下草などをのぞいてみると、
    いるわいるわ、確かにかなりの数が発生している。

    P6179843

    12時頃、交尾中のものを見つけた。
    ここは住宅地の中にある生息地。道路沿いのトネリコより発生している。
    近所の人はもちろん、チョウセンアカシジミについてよくご存じだ。
    P6179912 P6179882

    お昼前後、しばらく産卵するものがたくさん現れた。
    目についただけで5匹いたのだが、1時過ぎには全く見られなくなった。
    そこで、今日は用事もあったので撮影を終了し鶴岡に戻った。

    P6179961 P6179962

    チャンスがあったら、一週間以内に再び訪れてみたい。
    昨年見た夕方の乱舞は本当に見事だった。

    ところで、長野県東御市のSさんから気になるメールをいただいた。
    東御市が天然記念物にしている希少種オオルリシジミについて、衝撃的なニュースだった。
    食草のクララの花穂が大量に盗まれていたというのだ(信毎WEBの記事)。
    オオルリシジミは6月のはじめに活発に活動し、クララの花穂に産卵、
    そして今は幼虫は花穂を食べて育っている。
    それをごっそり盗っていったものがいるという、とんでもないことだ。
    私も昨年まで東御市の住人で「オオルリシジミを守る会」の会員である。
    長野にいた頃もあまり会の活動をお手伝いできなかったが、
    熱心に活動されていた皆さんのがっかりされている姿を想うと、本当に悲しくなる。
    盗っていったものはいったい何をしようというのだ。
    誰も得をしない。悲しみが残るばかりじゃないか。