スズムシの羽化

羽化の近づいた幼虫2匹のうち1匹がより近そうだと、張りつく決心をしたのが夕方のこと。てっきり夜の、しかも早い時間になるだろうと踏んだのです。


▲26日19:30頃の姿。翅芽がおもいきり立ち上がって、夜のうちに羽化するに違いないと思われました。
しかし、これが大きな読み違えと分かるのは翌朝のことでした。。。

スズムシの羽化を撮影するのは、ひょっとしたら15年ぶり?その頃、よく撮ったんですが、どの時間帯に羽化するか記憶が全く残っていません。動きはすっかり鈍っているので、近いことは近いはずですが、一向に足場がためをする様子がありません。ウトウトしながら観察を続けました・・・・

ハッと目が覚めて、ずいぶん深く寝入ってしまった感覚にゾッとしながら、スズムシの様子を見ると全然変わりなく、ホッと一安心。時計を見ると午前2時半です。少なくとも2時間、完全に寝てしまっていました。


▲動きがあったのは4時半くらいからでした。


▲体をブルブル震わせながら、どんどん翅芽が立ってきます。その頃には背中も割れてきます。


▲一分後はこうです。翅芽から新しい翅がどんどん出てきます。


▲さらに一分後。小さな翅芽から驚くべき大きさの翅が出てきましたが、まだ途中のようです。


▲ガラス細工のような美しい翅がひろがっていきます。


▲前翅、後翅が完全にのびた状態。うっすらと前翅に黄色いラインが見えていますが、これは確かヤスリのある位置。右前翅の裏側にあるものですが、まだ翅が透明で透けて見えているのでしょう。

さて、朝になって他のスズムシの幼虫を見てまわると、もう1匹、羽化直後の白っぽい成虫がいました。朝に羽化することが多いのでしょうか?となれば、スズムシの羽化を撮影しようと思ったら、早寝したほうがよさそうですね。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です