Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

セグロアシナガバチの求愛行動

連日、天気がよく、この日も気温は20℃近くまであがりました。
お昼近く、外をまわっていると、弱りかけたマツの木の周辺に、セグロアシナガバチが飛ぶ様子が気になりました。
おそらく新女王の越冬場所となるだろう幹に大きくあいた洞のあたりで争っています。
最初は新女王同士で、場所取りの争いでもやるのかなあと思いましたが、次の瞬間、1匹がもう1匹に乗っかり動かなくなりました。。。交尾だったのです。

そこでようやく気がつきました。
越冬場所を探してまわる雌(新女王)を、雄が待ちかまえています。
それも1ヶ所につき雄は1匹。しっかり縄張りを作っていて、他の雄をよせつけないようです。

を待つ雄の姿は、興味深いものでした。
奇妙にお腹を持ち上げて、腹端を開いています。
何か、におい物質でも発しているのでしょうか。

秋の天気のよい日に、フタモンアシナガバチの雄が、日なたの大きな石や木の柵などに陣どって雌を待つような場面にはこれまで何度も遭遇しましたが、交尾に至るのを見たことはありません。この日見たセグロアシナガバチの行動はとてもわかりやすいもので、今まで気がつかなかったのが不思議なくらいでした。

 
時々雌がやってきて、雄はそのたびに交尾しているようです。
一時間ほど撮影していましたが、5分に1度ほどとかなり頻繁に見られました。
ただし時間は30秒ほどで、本当に交尾しているのかどうか怪しいものでした。
そのまま洞に入る雌もいましたが、またどこかに行ってしまうものが多かったです。

 


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