Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

トビケラの一種(幼虫)

生命の神秘。。。

使い古された言葉でやや陳腐な響きすらありますが、昆虫たちの不思議な生態にふれていると、しょっちゅう頭に浮かびます。

たまたま訪れた池の畔に見つけたトビケラの卵塊に、孵化直後の幼虫たちの姿がありました。動きは少なく、まるで生きている感じがしません。

トビケラの幼虫は、様々な形態で水中生活をしていますが、写真の幼虫はまるでミノムシのようなタイプ。枯れ葉もしくは枯れ枝をつづった巣を作り、半身だけ出して水中を歩きまわります。

ところが、卵はどうしたわけか水上に産みつけられます。見つけた卵塊は、水にかかるように生えたエゴノキの葉についておりました。

ゼリー状の物質におおわれた卵は、数週間で孵化。幼虫はしばらくするとゼリー物質から抜け出し、水上生活に入ります。写真の幼虫たちは、じっと休みながら、その時を待っているところです。

なんと不思議な姿でしょう。神々しくさえ感じられます。生きる形って本当に様々。生命の神秘。。。この楽しさ、子供の頃にはなかった感覚です。

写真を撮りながら、幼虫はこの後どうやって水に入るのだろうと思いました。早ければすぐにも動きがあるでしょう。
いい機会です。。。そっと家に持ち帰って観察することにしました。

孵化前の卵もまだいくつもあります。
 

孵化は近いようで、どれも小さな眼が見えていました。


“トビケラの一種(幼虫)” への2件のフィードバック
  1. 超合金グフ

    高嶋様ドーもです♪
    トビケラたんは灯火でピンとした触覚が魅力的ですわ♪
    水中のミノムシとは面白いたとえですね、是非ミノが出来るまで観察して撮って欲しいです!
    ってこいつら飼うには餌は何になるのでしょうか?

  2. 高嶋清明

    こんにちは!
    トビケラは映像でも追ってみます。最初の巣作りも、もちろん。
    食べ物ですが、水底に積もった落ち葉をよく食べるんではなかったでしょうか。
    これも確かめてみたいですね。

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