念願かなって鶴岡でようやくクビキリギスを撮影できました!

庄内のクビキリギスは、長野から移ってまもなくの2008年に酒田で撮影していますが(こちら)、その後、どうにもチャンスがなく、遠出できないこのタイミングだからこそのチャンス到来でした。
関東以西では極々普通種で、近所の公園や人家の庭でも鳴きそうですが、庄内地方はおそらく日本海側の分布の北限で、海辺の雪の少ないところに細々と暮らしているのではないかと思います。地元の昆虫なかまは鳴く虫に興味を持たれる方が少なく、おそらく伝統的にそうだったようで、データがありません。それでも昭和50年代はじめに記録があり、私が12年前に酒田で撮影できたのもその記録を頼りにだったわけですが、今回は鶴岡です。東北の春は夜になると気温が下がってしまうので、クビキリギスも鳴きたくても鳴けず、チャンスがとても少ないのです。また自分の方も、例年だと温かい夜となれば安全パイで新潟に行ってしまったり、昨年のように仕事で拘束されてしまう事も多かったりでした。
日中は28℃まで気温があがり、夜になってもしばらく17〜18℃をキープしていました。最初は酒田のかつてのポイントで張っていましたが一度も声を聞かず、諦めて帰路についたところ、車の窓全開で走行中に鳴き声をキャッチしました。録音もしたかったのですが、写真を撮っているうちに鳴きやんでしまい、しばらく待ったのですがそれっきりでした。温かい夜に再び出てみようと思います。
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