夏の始め、野山でよく聞くジキジキジキ・・・というバッタの声。雄は後脚を翅にこすりつけて音を出す。

ZOOM H6, RODE NT5 （OMNI, Jecklin Disk type Stereo)
2015年7月4日　山形県最上町

近所でたくさんいる場所を未だよく知らない。庄内平野では周辺の山々に入らなければ鳴き声を聞くことはないし、数が少ないように思う。小国にチョウセンアカシジミを撮影に行った時、山形でオオムラサキを撮りに行った時にはたくさんいた。学生の頃によく通った山にも、いつもよく鳴いていた。
　数年前、最上町を回った時に、車のほとんどこない静かな牧草地でナキイナゴを撮影した。その時の印象がよく、録音しようと思った時についつい遠出してしまった。気温はギリギリ２０度といったところで、ちょっとおとなしい鳴き方に感じた。

▲ナキイナゴの鳴き声、一鳴き分のスペクトラム。上の音とは違うガンマイクで録音したもの。縦軸は周波数（Hz）、横軸は時間（秒）。可聴域をはるかに超えて音が伸びているのが確認できる。レコーダーとマイク（Sennheiser MKH8060）の性能に限界があるから、実際にはもっと高音域まで伸びているのではないかと思う。