Kiyoaki Takashima/ 高嶋清明のBLOG

カテゴリー: 虫の眼レンズ

  • ツバキとミツバチ

    RICOHのGX200というカメラが大のお気に入りでした。
    センサーサイズは1/1.7インチ。35mm換算24mmレンズの画角で1cmまで寄れるワイドマクロ。そしてストロボはマニュアル発光できて、光量も細かく調整可能、レンズシャッターだからストロボは全速同調。ワイドの昆虫写真は全部このタイプのコンデジで決まり!と思ったものの、その後10年近く、替わりになるカメラに出会えないままです。GX200はあちこちガタが来て困っていました。次に惚れ込んだのがSONYのRX100Ⅳですが、なぜストロボはオートだけなのか!せっかくタイムラグが少ないのに、とっても残念なカメラです。

    ところが、今日、気づきました。研究中の虫の眼レンズの作る画像が、ずっと求めてきたGX200の画像によく似ていることに。GH4もGH5も、全速同調ではありませんが、外部ストロボなら1/400秒までミラー切れなしに使えます。もうこれでいいかも♪

    今日は庭のツバキに今年はじめてニホンミツバチが訪れたので、テスト撮影してみました。

    ニホンミツバチ
    ニホンミツバチ Panasonic GH4, 自作虫の眼レンズ, f4, 1/400, ISO500, SUNPAK Auto22SR

    野外での飛翔写真も結構行けそうです!
    虫の眼だから画質はイマイチなのですが、結構、善戦していると思います。私は今日の成果に非常に満足しています。

  • マンサクも咲いた

    最近、虫の眼レンズに加えたテレコンがなかなか効果的です。
    現在のシステムは、一番先頭のワイドレンズはGoProHero3から外したもの、拡大系は古いZuikoマクロ20mmと変わりはないのですが、後ろにフォーサーズ用の1.4倍テレコンを加えました。画面周辺の像の流れ対策に加えましたが、全体のバランスが上がった感じがします。カメラはマイクロフォーサーズでパナソニックGH4またはGH5です。

    雨はやんだものの曇り空の寒い日でしたが、何かテスト撮影しなくてはいられませんでした。まずは一週間前につぼみを撮影したマンサク(マルバマンサク)。もう花が咲き始めていました。

    咲き始めたマルバマンサク
    ヒメオドリコソウ

    なかなかいい感じです。続いてハンノキ林で見つけた小さな卵

    ミドリシジミの卵
    緑がめだってきたニワトコの芽
  • ペットボトルの中

    ペットボトルの中に入っているのは秋に確保したナミテントウ。最初に飛翔撮影のモデルさんになってもらいましたが、ずっと屋内の寒いところに置いて越冬させています。ほぼ放ったらかしですが、時々は水をあげないと、乾燥しすぎて死んでしまいます。

    ペットボトルの中で歩き出したテントウムシに、虫の眼レンズを向けてみました。前日に加えた工夫が効果的なようで、前ほど像の流れや収差が気になりません。

    ペットボトル内側の水滴をなめに出てきたナミテントウ2匹。
    ペットボトルごしの撮影ですが、すっきりクリアに写りました
    私の虫の眼レンズ、ようやく完成に近づいたかな?

    室内でのテストは手応えを感じても、野外で実践すると全然ダメということが続きましたが、さて今回はどうでしょう?

  • つくし

    雪どけが進んだ南斜面には、つくしが出始めていました。といっても、まだ穂先が全く露出してない状態で、つくしらしい姿になるのは、まだ先と思います。おそらく数日前まで雪の下だった場所で、雪の下で今か今かと春を待っていたのでしょう。外に出たはいいけれど、吹きっさらしで寒い思いをしているかもしれません。
    晴れましたが、最高気温は5℃以下の寒い一日でした。

    まだ穂先が出ていないつくしの子。今日も試作中の虫の眼レンズで撮影しました。背景の像の流れがヒドイ・・・今日の試みは失敗でした
    コモリグモのなかまが何匹も日光浴に出てきていました。

    カメラはGH5ですので、そのまま動画テスト。白い排泄物を出したり、何か虫をくわえて歩き回る様子が撮れました。オリジナルはややあまい画質ですが、編集でシャープをかけたらいい感じになりました。

  • 春到来!

    今日の鶴岡の最高気温は16.4℃。もちろん、今年に入ってここまで気温が上がったのは初めてのことです。

    海岸近くの山中で見つけたオウレンの花。出かけるのが遅くなって、すっかり曇ってしまいました。

    いち早く雪どけの進んだ場所では、確実に春が進んでいます。ついに花を見つけました!

    コモリグモのなかま

    ようやく私の虫の眼のシステムも満足のいく画質が得られるようになってきました。拡大系は古いZUIKOマクロ20mm、そしてボードレンズはGoPro Hero3から外したものを使っています。本日は虫の眼レンズのテスト。こればかりで撮影してきました。

    同じくコモリグモのなかま。追いかけて追いかけて、落ち葉のすきまに潜り込んだところを撮影。怖がらせてゴメンね
    オオバボダイジュの枝についたタケウチトゲアワフキ幼虫の巣
    マンサクの蕾はまだ開かず

    ブログにアップしてみて、周辺光量の低下がすごく気になります。もうちょっとだけブラッシュアップが必要です。

  • GoProレンズを使って

    4K動画に対応した虫の眼レンズを模索中です。
    昨年の今頃は魚露目で行こうと思っていましたが、いざ撮影してみると、魚露目8号のいいところを引き出すのが自分には無理なようです。どうも相性が悪い。ではボードレンズを使った虫の眼をと思ったものの、そちらもイマイチな絵しか作れずでした。でも、今年は1cmクラスの小さな昆虫をワイドマクロ的な絵で撮影することが決まっています。なので、ちょっと本気を出して手持ちの機材で色々探っていったところ、前より少しマシな感じになってきました。

    ボードレンズは使わなくなったGoPro(Hero3?)。拡大系はBORG36EDに顕微鏡用対物レンズ10倍の組み合わせです。


    ▲クモガタガガンボの雌。雪の上でも元気に歩き回る1cmほどの小さな昆虫です。


    ▲雪の上のカワゲラの一種。体長は1cmほどです。

    GoProのレンズは焦点距離何ミリでしょうか。画角は90度に満たず、あまりワイドではありませんが、G1.9という、一時虫の眼用の定番となったレンズを使うより高画質なことがわかりました。ちなみにG1.9は13mm系のボードレンズ。対してGoProのは12mm系のボードレンズです。4K動画を撮影することも見据えて、マイクロフォーサーズ用に組んでみました。

    この画質どうでしょう。あまりキレイじゃないのは、もちろんわかっています。でも、このタイプの虫の眼レンズにしては、なかなかよくできていると思うんです。ポイントは、雪の上の黒い虫を撮影していても色収差があまり気にならないところ。でも、背景のボケたところでは、緑のフリンジが気になります。
    GoProやSONYのアクションカムに絞りがついてフォーカス調整ができるようになったら、それとフラッシュが使えるようになったら、本当に素晴らしいハイレゾな虫の眼レンズの世界が拓けると思うのですが・・・


    ▲アップにしすぎて、さらにワイド感がなくなりましたが、これも同じシステムを使って撮影しています。