投稿者: 高嶋 清明

  • ヒメカマキリの擬死

    今年はずいぶんヒメカマキリを見ます。
    鶴岡の街中はどうかわかりませんが海沿いには少なくありません。

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    カシワの葉の上で日光浴中

    ヒメカマキリの面白いのは危険がせまると自らジャンプして落ちる性格です。
    そして落ちた先では、まるで陸にあげた魚のように飛び跳ねています。
    脚を縮めてまわりの落ち葉や枝に似せようとしています。
    手のひらにのせてみました。

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    触角をとても細かく震わせていて、そんな姿を見ていると
    マレーシアで見たハナカマキリやボクサーカマキリを思い出します。

  • カマバエの一種

    昨年は見つけることのできなかったカマバエですが、山あいの田んぼに数匹見つけることができました。
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    さて種類は何でしょう?
    ネットではミナミカマバエ(Ochthera circularis)が多く紹介されていて、写真のカマバエもそれかなあと思いますが・・・結局はっきりしたことがわかりません。

    調べたついでにメモします。日本ではカマバエは4種報告されています。それぞれの分布を九州大学の日本産昆虫データベースから調べてみました。ちなみに同DBには、いずれについても和名の記載はありません。

    ◎ミナミカマバエ(Ochthera circularis)分布:本州、四国、九州、宮古島、西表島、台湾、フィリピン、ジャワ、スリランカ
    ◎ヤマトカマバエ(Ochthera japonica)分布:北海道
    ◎カマキリバエ(Ochthera mantis)分布:北海道、本州、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、米国
    ◎和名?(Ochthera pilimana)分布:九州、台湾、インド、イスラエル、pacific area(環太平洋地域?)、オーストラリア、北アフリカ

    ちょっと古い情報で怪しいので打消し線を引いときます。今見るとミナミカマバエで間違いないようです。(2023/10/20)

  • テントウムシの移動

    あまり使われていなさそうな作業小屋。
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    ここにテントウムシが多数集結していました。
    屋根のあたりに集中して歩いています。
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    越冬場所を探して移動中なのか、ここを越冬場所に選んで集結しているのか、見ているだけではわかりません。後日、改めて調べてみましょう。

    気温も上がって気持ちのいい1日でした。いたるところでテントウムシやカメムシの集団に会いました。うかつに車の窓を開けられないくらいでした。

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    紅葉は里にも下りてきました。

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    真っ赤に染まっているのはカエデのようです。

  • エゾゲンゴロウモドキ

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    県内某所で採集したエゾゲンゴロウモドキ。雄です。

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    こちらも雄。別個体です。

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    これは雌。雌は雄と比べて一回り小さく、はっきりした縦スジがあります。

    秋の池をイメージした水槽セットで撮影しました。ちょっとゴミが多く満足できていません。エゾゲンゴロウモドキは北海道と東北地方に生息するゲンゴロウです。希少種なうえに生息地は局所的。撮影を済ませたら、もとの池に放しに行きます。

  • ビロウドサシガメ

    砂浜近くの道を歩いていると、真っ赤なお腹のカメムシがもがいているのを見つけました。何でしょう。
    見たことのないカメムシです。
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    赤黒というと、毒虫に擬態しているのでしょうか。

    もとに戻ってもすぐに動きません。
    もがきすぎて疲れちゃったのでしょう。
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    調べてみたところビロウドサシガメとわかりました。特に珍しいものではないようです。縁がなかっただけなのでしょう。