投稿者: 高嶋 清明

  • 秋の雲

    夜になって灯火採集に出かけたところ、空の感じが何だかいつもと違う。。。


    ▲気がつけば見事なまでのうろこ雲。それもずいぶん上空なようで、空が高く感じます。

    いつまでも暑さの残る日々を送るなか、突然、秋を突きつけられたような気持ちになりました。

  • エンマコオロギの羽化

    11時に幼虫の様子を見ると、ますます羽化が近そうな気配。急いで撮影のセットを組みました。エンマコオロギはおそらく地中や枯れ草の中につくられたトンネルの中で羽化するのでしょう。それを模した環境を作ってあげたら、気に入ってくれたようです。


    ▲12時半ころ。ブルブル体を震わせながら羽化スタート。
    (さらに…)

  • まっ白なエンマコオロギ

    足下からまっ白なエンマコオロギが飛びだしてきました。


    ▲羽化直後。まだまだ休んでいなければならないところでしょう。驚かしてすまなかった。。。

    しかし、いいところを見せてもらいました。午後の明るい時間のことです。以前、撮影した時は、真っ昼間の羽化でした。ついつい、こうした虫たちは夜に羽化すると思ってしまいがちですが、そうでないものもたくさん見ています。たとえば、最近撮影したばかりのトノサマバッタは2個体とも昼過ぎ一時頃のスタート。イナゴや他のバッタが午後に脱皮している姿を何度か見ています。それと、キリギリスも午後に撮影しましたし、今朝のスズムシだって早朝でした。

    実は飼育中のエンマコオロギの幼虫にも羽化しそうなものが1匹います。特にがんばるつもりもなかったのですが、明日の昼のぞいて行けそうだったら、やってみようか・・・今日、こんな1匹を見たのは、何だか意味ありげに思えてなりませんでした。

  • スズムシの羽化

    羽化の近づいた幼虫2匹のうち1匹がより近そうだと、張りつく決心をしたのが夕方のこと。てっきり夜の、しかも早い時間になるだろうと踏んだのです。


    ▲26日19:30頃の姿。翅芽がおもいきり立ち上がって、夜のうちに羽化するに違いないと思われました。
    しかし、これが大きな読み違えと分かるのは翌朝のことでした。。。

    スズムシの羽化を撮影するのは、ひょっとしたら15年ぶり?その頃、よく撮ったんですが、どの時間帯に羽化するか記憶が全く残っていません。動きはすっかり鈍っているので、近いことは近いはずですが、一向に足場がためをする様子がありません。ウトウトしながら観察を続けました・・・・

    ハッと目が覚めて、ずいぶん深く寝入ってしまった感覚にゾッとしながら、スズムシの様子を見ると全然変わりなく、ホッと一安心。時計を見ると午前2時半です。少なくとも2時間、完全に寝てしまっていました。


    ▲動きがあったのは4時半くらいからでした。


    ▲体をブルブル震わせながら、どんどん翅芽が立ってきます。その頃には背中も割れてきます。


    ▲一分後はこうです。翅芽から新しい翅がどんどん出てきます。


    ▲さらに一分後。小さな翅芽から驚くべき大きさの翅が出てきましたが、まだ途中のようです。


    ▲ガラス細工のような美しい翅がひろがっていきます。


    ▲前翅、後翅が完全にのびた状態。うっすらと前翅に黄色いラインが見えていますが、これは確かヤスリのある位置。右前翅の裏側にあるものですが、まだ翅が透明で透けて見えているのでしょう。

    さて、朝になって他のスズムシの幼虫を見てまわると、もう1匹、羽化直後の白っぽい成虫がいました。朝に羽化することが多いのでしょうか?となれば、スズムシの羽化を撮影しようと思ったら、早寝したほうがよさそうですね。

  • アブラゼミ

    今年のセミの季節はいつもとちょっと違うような気がします。まず、8月のはじめでも抜け殻が少なく、お盆を迎えてから増えました。今はもうセミのシーズンは終わりに近づいていると思うのですが、暑さが残っているためか、いまだに夜には羽化していたりします。よく知っているようなアブラゼミでも、全然知らない事が多いんだなあ・・・


    ▲この時期にしては綺麗な個体が多い今年です。昨年の今頃はもうだいぶくたびれたものばかりでした。


    ▲カキの幹に産卵中の雌です。産卵管を抜き差しする動きで、時々ブルブルと体を震わせます。