カテゴリー: movie

  • 【Soundscape】夏・夕方の音風景【自然の音集め】

    ニイニイゼミ・クロツグミほか
    2015年7月19日鶴岡市にて

    15年に渡って録りためた膨大な音だけの素材があります。これを使って何かできないか、ずっと考えてきました。少し前にPixel Film StudiosのFinalcut pro用プラグイン「FCPX Audio Visualizer 2」を使って、スペクトラムアナライザー風な画面作りを思いついたのですが、実現まで随分かかってしまいました。ようやく満足のいくスタイルができたのでYouTubeに公開します。

    音声ソフトでこのようにリアルタイムで周波数ごとのレベルを見れるもの、ずっと欲しいと思っています。少なくともフリーや安価なものでは、見つけることができません。

    まだ慣れていなく制作に1〜2時間かかっていますが、ようやく手順が決まってきました。音の躍動感が視覚化されて見ているだけで楽しいですが、そればかりでなく、今まで気づかなかった発見があって、作った本人が色々楽しめています。

    今回の動画について面白かったところ
    ・ニイニイゼミの声が5500〜9000Hzくらいと意外に幅広い帯域であること
    ・クロツグミの声は1600〜6000Hz付近。そのほかに時々10000Hzを超える音がある
    ・私には全く聞こえない16000Hzに達する音があること。これはヒメギス?

    そんな具合です。

  • HDR動画作成について

    もうずっと長いことHDR編集に悩みを抱えていました。YouTubeでHDR動画に感激して、自分もそうしたものを作りたいと始めたのはもう3年以上前です。
    RAWやLOG撮影していて素材も揃っています。Final Cut ProでHLGもPQもHDR動画を作成できYouTubeで公開できます。それで、もうかなりの動画を作成してきました。しかし!大抵の場合、思うように色も明るさも出せていないのがずっと悩みでした。

    HDR動画は、HDR環境で見ればダイナミックレンジの広い、本来の美しさを引き出す素晴らしい映像を体験できます。一方、HDR環境でなくとも、それなりに綺麗に見ることができます。パソコンでもTVでもスマホでも、環境を変えて、それぞれ大体同じ様に見える素晴らしい技術なのです。ところが、私がアップしたHDR動画は、環境を変えるとハイキーで白飛びしまくりな絵になったり、全然期待通りの色でなかったりすることが多々ありました。

    それが最近ふとした事から一気に悩み解消となりました。画面はFinal Cut Proのプロジェクト設定です。情報インスペクタの方ではなく、共有インスペクタの方です。
    ずっと以前からカギはここだと感じていましたが、その割に深掘りしていませんでした。。。
    この設定画面は「ディスプレイ原色」を開いたところです。私はずっとRec.2020を選んでいました。HDR動画を作るんだからRec.2020以外の選択はないと思いこんでいたのです。でもこれは編集しているモニターの設定です。Rec.709の選択があることで、自分の思い込みがおかしいことに気づくべきでした。HDR動画はSDR環境でも編集できる!

    この事に気づくことができたきっかけは、以下のサイトでした。ここではP3を選んでいます。あれ?と思い、そこから一気に進みました。
    https://www.dpreview.com/articles/5788095691/make-stunning-hdr10-compatible-videos-or-photo-slideshows-using-final-cut-pro
    ここでMaxFALLの値がわからない場合はとりあえず100にしておくとあったので真似てみます。

    また、昨年買った4KモニターはDELL U2723QX。このモニターの最大輝度は400として、最小輝度を知りたかったのですが、スペックを調べてもよくわからないままでした。今回ネット検索していたら、こちらの記事が眼にとまりました。
    https://chimolog.co/bto-gaming-monitor-u2723qx/
    ここに、U2723QXはRec.709の表示が良好であること、そしてずっと知りたかった最大輝度と最小輝度の測定値が出ていました。感謝!黒色最小輝度の「0.04」の方を入れてみました。まあ、実はこの入力値は分からなければ空欄でよいという話もあります*。だから重要なのは「ディスプレイの原色」「ディスプレイのホワイトポイント」だけなのかもしれません。

    U2723QXのカラー設定をRec.709にしてFinal Cutで編集し、YouTubeにアップした動画がこちら。HDRだと青空がすごく濃いし、セイタカアワダチソウの色も濃すぎるくらい。編集では、カーブでわずかに明るさを調整しただけで、サチュレーションは全くいじってません。

    私のYouTube視聴環境で「HDR」が出せるのは2018年のiMac、2020年のM1 Macbook Air、iPhone13、それ以外のHDRではない環境のそれぞれで期待通りの結果となりました。随分長く道に迷ってしまいましたが、ようやく解決したようです。
    でも、これまでアップした満足のいかない動画はどうしたものか。コメントを入れてくださった方も多いし簡単には消せません。

    *https://support.apple.com/ja-jp/guide/final-cut-pro/ver504d31dd2/mac

  • ミナミカマバエ

    いたいた、カマバエ!ようやくまとまった数が見つかりました。
    動画に撮影し、あらためて種類を確認すると、やっぱりミナミカマバエで良さそう。
    水が湧き出して、道路脇のU字溝に流れ込んでいる、そんな浅い水が常にあるような場所でした。

  • イラガの繭づくり

    もう13年も前になりますが、2010年、イラガの繭づくりを3回に渡って撮影したことがありました。1回目は途中の白い液の排出を取り逃して完全NG、2回目と室内の3回目はよく撮れて10年前にYouTubeにもアップしています。でも、もう一度、当時の映像を見直すと、面白さを十分に引き出せていなかったと思いました。

    80倍速タイムラプスをアップした動画の素材。HDVテープ4本分まわしっぱなしの撮影でオリジナル速度の繭づくりがまるまるあるのですが、10年以上未使用のままです。
    もったいないので再編集!以下に並べていきます。

    北海道大学学術成果コレクション – HUSCAPに1953年の大変素晴らしい論文がありました。必見です!
    https://eprints.lib.hokudai.ac.jp/dspace/bitstream/2115/17550/1/10_p127-135.pdf

  • 【Slow Motion】横糸を張る ジョロウグモの網づくり【Chronos 2.1】

    朝、日が差し始めた頃、雨上がりに晴れたときなど、ジョロウグモは壊れた網を修繕します。そのタイミングを狙って横糸を張る様子を高速度カメラChronos2.1で撮影しました。
    風で網が揺れるし、マクロ域ゆえにピントが浅い。そして結構動きも早いので、なかなか思うように撮れません。ここ数日のうちに撮影した動画から、よさそうなところを選んでまとめました。


    Chronos 2.1 Micro-Nikkor 105mmF2.8 1000fps/60fps

    糸いぼから糸を引き出す時、進行方向とは逆側の第4脚を器用に使います。面白いのはその時の糸の引っ掛け方で、脚先の爪ではなく、ちょっと内側に糸をかける部位があるようです。横糸はくっつく方の糸ですが、うまく弾くのでしょう。他の脚は、脚先の爪を引っ掛けています。

    糸を放す時はボヨーンと弦のように揺れます。